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須永「武智は景山を追い詰めた犯人かもしれねぇんだぞ?そんなやつから貰った推薦でも、お前は喜んで行くのかよ……」
そして、須永は言った。
──────────今回はしょうがねぇだろ。お前にはまた次があるよ
だけどその言葉は、瀬尾だけじゃなくて、華をも傷付けた言葉だった。
魚住「そんな簡単に言わないでよ!!」
そう、叫んだ華に驚いてみんなの視線が集まる。
魚住「3年間、毎日必死に練習して!一生懸命努力して、それでもダメで……諦めかけてた時に声をかけてもらって、こんなチャンス二度とないって喜んだ。なのに!!!……また、次があるだなんて簡単に言わないでよ…」
段々落ち着いてきたAの背中をさっきよりも優しく撫でれば呼吸も落ち着いてくる。
……確かに、華の言い分も分かる。
だけど、須永の言い分も分かる。
誰も何も言えずに黙った時だった。
甲斐に支えられたぶっきーがゆっくりと体を起こす。
柊「……瀬尾、お前のゴールはどこだ?スポーツ推薦で大学に入ることか?それとも、大学を卒業しても選手を続けることか?」
須永が瀬尾から手を離せばよろめく瀬尾。
目にたくさんの涙を浮かべてぶっきーと向き合う。
瀬尾「知らねぇし、分かんねぇよ……目の前のことに必死で、いっぱいいっぱいで!!!……考えたこともねぇよ」
そんな言葉にぶっきーは優しく笑った。
柊「そうか…お前達はそれでいい。」
瀬尾から目を離し、ぐるりとみんなの視線を受け止める。
柊「だがな、……教師はそうはいかない。お前達に、頼みがある。」
───────────俺という人間を、ジャッジしてくれないか
それが、先生の頼みだった。
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お前ら、一旦戻れ。って先生に促されて他の生徒達は戻るけどAは腰が抜けてて立てない様子だった。
諏訪「A、大丈夫?」
『っ、怖、かった、…』
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赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時