検索窓
今日:2 hit、昨日:23 hit、合計:612,447 hit

____ ページ25

.





( A side )






───────着席




先生の言葉にみんなが座り、いつも通り始まる。って思ったけど前の席の石倉が身を乗り出しながら先生に声をかけた。




石倉「なぁぶっきー、俺達、ここに残る理由…もうなくね?!」

宇佐美「澪奈のフェイク動画を依頼した武智が捕まったんだから、もうやることないよね?」

兵頭「金だろ!!身代金、いくら貯まったんだよ!」




ほんと、何も分かってないんだなって兵頭には毎回の如く呆れてしまう。

先生がそんな単純なことでここに残るわけがない。って、今の私が弁護してもこの先の計画は何も知らないし説得力はないんだけど。




柊「俺の目的は金でもなければ犯人を捕まえることでもない」




ブレザーのポケットに手を入れて足を伸ばした先のつま先を眺める。

本当に、なんで私切られたんだろう。




柊「景山が亡くなった原因は武智大和がベルムズに依頼したフェイク動画だった」




先生は私のことを信頼してなかったのかな。




柊「が!!!それが全てじゃない。むしろここからが本番だと言っていい」




私は信頼してたのに。信じてたのに。




魚住「どういうこと?」

柊「その答えは、多分明日になれば分かるだろう」




私のこの問いはいつになったら分かるのだろうか。




柊「だからお前達にはもう少しだけ付き合ってもらう。…というわけで今日の課題は──────自習」

甲斐「自習ってなんだよ!!!」

柊「各自好きなことをやって過ごすように。時間を有意義に過ごしてもらうためにプレゼントを用意した」




ガサガサと先生があの白い大きなカバンを教室に運び込む。




柊「これからみんなのカバンや携帯を返す。」

「まじ?まじかよ!」




みんな一斉にそれに群がるけど私は立つ気力が無くてどうしていいか分からなくなる。




甲斐「ちょっと待て、ちょっと待てよ!!本当にいいのかよ?俺たちに渡して!!!」

柊「あぁ…これで家族や友人に連絡したい者はすればいいし、SNSに書き込みたい者は、自由に投稿して構わない。」




ただし。そう言う先生にみんなの動きが止まる。









.

____→←☆☆☆☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (325 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1458人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 甲斐隼人 , GENERATIONS   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。