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( A side )
カレーを食べ終わってしばらく、先生がクラス全員のタオルを持ってきてくれてシャンプー、コンディショナー、ボディーソープをくれた。
もしかして。って思ってれば
柊「はい、行ってらっしゃーい」
先生が準備室のドアを解除してみんながシャワー室へと向かう。
『……逃げ出そうとする人がいるかもしれないのに、いいの?』
柊「もうみんなシャワー浴びたくてそれ所じゃないだろ」
『じゃあ私逃げちゃおっかなー』
なんて、みんないなくなったと思って先生にそう言えば、出てったはずの唯月がドアからひょっこり顔を出した。
諏訪「それは私が許さない」
『唯月……』
ほら行くよ。って私の手首を掴んでシャワー室へと歩き始めた。
─────────────柊「さて、人肌脱ぎましょうか」……なんて言ってる先生に気付きもしなかった。
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シャワーを浴びて着替えて、メイクをしてって鏡で整えてたら、パシャッ、って聞こえて後ろを振り向く。
諏訪「……A?」
『今なんか、シャッター音しなかった?』
諏訪「そんな音聞こえなかったけど」
幻聴かなぁって思いつつ髪の毛をタオルで拭いていく。
諏訪「ねぇ、その傷…」
私の制服のシャツの前が開いていて、そこから見える縦の傷を見て唯月が固まる。
『……うん、』
諏訪「ご、『だから』っ、」
『さっき言ったよね、もうこの話なしにしようって』
諏訪「……うん」
唯月のテンションが落ちちゃって、暗くなってたら、同じく傷を見てた涼音と愛華が話に入ってきた。
水越「私、あんなにAが怒ってるの初めて見た」
そう言ったら愛華も頷いて。
宇佐美「でもさ、涼音も中尾との子供出来てあんなことなったら、そうなるんじゃない?」
水越「……そっか」
って、余計暗くなっちゃって、どうしようって考えながらワイシャツのボタンを締めてスカートの中に入れる。
『いいのかなぁって、思うんだよね』
諏訪「え?」
『ずっとこのまま、隼人と一緒に居ていいのかなって』
水越「なんで?」
ずっと思ってた。さっきも当たり前のように隼人の隣にいたけれど、本当にいいのかなって苦しくなった。
『だって、気まずいって言うか、辛いっていうか……ね、』
そんな言葉は宙に舞って黒い雨粒に変わり、胸の中へと落ちて広がった。
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?? ラベン(プロフ) - 世恋さん» ほんとだ!!!ありがとうございます!笑 (2019年2月22日 13時) (レス) id: eb4c247be4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - 遠くが見えないのは近視じゃないですか?違ったらすみません!更新頑張ってください! (2019年2月22日 12時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
海理 - お誕生日おめでとうございます (2019年2月20日 14時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
TWICE - お誕生日おめでとうございます!これから頑張ってください! (2019年2月19日 22時) (レス) id: 08f374a58a (このIDを非表示/違反報告)
れあてぃん。(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!うちのお兄ちゃんと同じ誕生日だったなんて笑 (2019年2月19日 19時) (レス) id: 2e97a00b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月11日 20時