____ ページ35
.
武智“柊先生？！なんの冗談かわかりませんが、ここにはそんな人間は居ません！！！”
おーおーしらばっくれてるしらばっくれてる。ウケるな。
柊｢そうですかぁ、残念ですねぇ…じゃあこれから教室を爆破しまーす！！」
先生はそう言って画面の前で腕を掲げて爆弾のスイッチに指を置こうとする。
市村“ちょ、ちょっと待ってくださいよ！！！ちゃんと、話し合いましょうっ！”
今更何を話し合うというのだろうか。
名乗り出てこないのが現実なのに悪足掻きしてどうなる。って思ってしまうのはきっと私の性格の問題。
坪井“柊！！馬鹿な真似はやめろ！！！！おいっ、こんなことしてタダで済むと思ってんのか！！」
そんな坪井先生のセリフに笑ったのは、ぶっきーだった。
柊｢坪井先生、貴方の方こそ、タダじゃ済みそうにありませんよーー？？？｣
坪井“どういう意味だ？”
先生は真後ろの黒板を親指で示しながら愉快そうに笑うんだ。
柊｢生徒たちの予想では坪井先生が、犯人だと思っているようですよ？｣
そう言えば息を呑む坪井先生。
坪井“な、んだと…？”
柊｢おい水越！！！！こっちに来い！！！お前、坪井先生が犯人だと思ってるんだろ？だったら自分で説得しろ｣
先生が私達にパソコンの画面を向けると教卓をドン！と叩いた。
涼音がゆっくりと立ち上がり机を蹴って前へと歩いていく。
教卓へと辿り着くとポケットに手を突っ込んだまま、見下ろすように画面を見る涼音。
水越｢先生が澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼したんでしょ？｣
坪井“何言ってんだ…そんな訳ないだろ！”
水越｢正直に話して！じゃなきゃ私たちが死ぬの！！！！！！！｣
叫ぶ涼音に、叫び返す先生。
坪井“だから俺じゃない！”
水越｢嘘っ！！！！！！！｣
教卓を思いっきり叩いてまた坪井先生に叫ぶその後ろ姿は小さくて、今にも壊れてしまいそうに震えていた。
水越｢私を追い詰めたように澪奈にも同じことしたんでしょ？！？！？！｣
ねぇ、って呟いた彼女は肩を震わせて泣いていた。
水越｢たった1日、練習を休んだだけなのに、病院に行っただけなのに…なんで私から水泳を取り上げたの？！？！｣
ただの問いかけ。重い問いかけが、教室に悲しく響く。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1703人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?? ラベン(プロフ) - 世恋さん» ほんとだ！！！ありがとうございます！笑 (2019年2月22日 13時) (
レス) id: eb4c247be4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - 遠くが見えないのは近視じゃないですか？違ったらすみません！更新頑張ってください！ (2019年2月22日 12時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
海理 - お誕生日おめでとうございます (2019年2月20日 14時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
TWICE - お誕生日おめでとうございます！これから頑張ってください！ (2019年2月19日 22時) (レス) id: 08f374a58a (このIDを非表示/違反報告)
れあてぃん。(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！！うちのお兄ちゃんと同じ誕生日だったなんて笑 (2019年2月19日 19時) (レス) id: 2e97a00b85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラベン
| 作成日時：2019年2月11日 20時
