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瀬尾の言葉で真壁くんと熊沢さんに視線が集まる。
真壁「まぁ……性格は厳しいかな」
熊沢「うん…坪井先生が怖くて辞めた子は、結構いると思うしね」
恐る恐る熊沢さんが涼音の方を向く。
私もそっちを向けば唯月も涼音の方を向いた。
諏訪「そういえば涼音も水泳部だったよね?」
水越「2年の夏までね。私は坪井のせいで辞めた。思い出すだけでも反吐が出る」
へぇそこまであからさまに言うんだ。
小宮山「え…そこまで?……理由は?」
水越「蓮と付き合ってることがバレたの。部員の前で私たちの写真をばらまいて、“お前なんかいらない”って」
諏訪「じゃあそれって好きだった教え子に男が出来たから手のひら返したってこと?最低じゃん」
それは友達だからそう言うのであって、先生側はどんな言い分があるかってのは生徒は…知らないもんね。
見方によって捉え方は変わる。
─────────上辺だけでなく、本質から目を逸らしてはいけない。だっけ?
水越「きっと澪奈のこともそういう目で見てたんだよ。でも、振り向かなかったからフェイク動画で排除しようとした。」
真壁「でも証拠はないだろ?」
熊沢「そうだよ、澪奈はちゃんと先生の期待に応えてた」
水越「私は応えてなかったって言いたいの?!?!」
ガタッと音を立てて立ち上がった涼音に熊沢さんが慌てて言い返す。
今のは、涼音じゃなくても絶対キレる言い方だったかもね。
熊沢「そういうわけじゃっ、」
水越「期待さえされなかった奴が偉そうなこと言わないでよ!!!!!」
熊沢「……は、?」
まさに売り言葉に買い言葉。
水越「私がどんな思いでやめたかなんて、知らないくせに!!!!!」
熊沢「ちょっと待ってよ、」
真壁「おい花恋辞めとけって!」
ガタン!!と椅子を蹴散らして出て行った涼音に熊沢さんが追いかけようとするけど、真壁くんが止める。
『ねぇ、蓮くん』
中尾「……なんだよ」
『追いかけなくていいわけ?』
隼人だったらなりふり構わず、後先考えないで行動しそうなんだけどなぁって……自分の彼氏と比べても仕方ないか。って思いつつも聞いてしまう。
中尾「どうしたらいいかわかんねぇんだよ」
それっきり項垂れてしまった蓮くんに私達は何も言えずに……否、何も言わずに無言の時間を過ごすしかなかった。
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?? ラベン(プロフ) - 世恋さん» ほんとだ!!!ありがとうございます!笑 (2019年2月22日 13時) (レス) id: eb4c247be4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - 遠くが見えないのは近視じゃないですか?違ったらすみません!更新頑張ってください! (2019年2月22日 12時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
海理 - お誕生日おめでとうございます (2019年2月20日 14時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
TWICE - お誕生日おめでとうございます!これから頑張ってください! (2019年2月19日 22時) (レス) id: 08f374a58a (このIDを非表示/違反報告)
れあてぃん。(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!うちのお兄ちゃんと同じ誕生日だったなんて笑 (2019年2月19日 19時) (レス) id: 2e97a00b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月11日 20時