3年A組の、闇へようこそ 3幕

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ざわざわとする中、前の席の石倉がガタリと立ち上がり叫んだ。




石倉｢俺たちはもちろん、避難……出来るんだよな？｣





敢えて何も言わない先生に思わず笑いそうになる。

みんな忘れてるんだ。まぁ、あの一瞬だけだって思うもんね。




兵頭｢っ、おいっ！！！何黙ってんだよ！俺たち手組んだんじゃねぇのかよっ！！！｣

柊｢勘違いするなよ？俺はお前たちと仲間になったつもりはない。俺がお前たちに協力を求めたのは、真実を暴くために────────命を差し出してほしい。そういう意味だ。」




そんな先生の言葉にみんなの手がスマホへ向かい誰かに助けを呼ぼうと操作する。

隼人の手も、唯月の手も。


私はその2人の手を上から覆った。


驚く2人が私を見るけど、私の目線は先生へと向けられていることによって目線は先生に集まる。








柊｢───────────はい、携帯ストップ｣








隼人が息を飲んだのも、唯月の手が震えたのも、さもないと思う。






だって柊の指は手首の爆弾スイッチに今にも──────────触れそうだったから。









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