【arsk】一番はあなたですよ！

お疲れ様。 ページ15

side.A



最近、恋人の疲れが溜まっているように見えた。



家に帰ってもぽおっとしていたり、俺がおかえりと言ったらいつもは間髪入れずにただいまと言ってくれるのに少しだけ時間を空けてからただいま、とポツリとこぼすように言っていたり。

　
これは相当だな、と感じ取りぽん、と頭を撫でてから「お風呂行ってきなぁ」と伝え、少しだけ背中を押して風呂に入るよう促す。彼女は何も言わずに静かに頷いて風呂場の方へと足を進めた。












　

　
「…こーりゃ相当疲れてんな…」







　

彼女が風呂に入っている間に彼女の友人であるなるせから来たメッセージ。



それは彼女が相当疲れているから甘やかしてやれという旨が書かれていた。



そういえば、最近彼女のコラボだったり歌ってみただったりのミックスやMV作成で忙しそうにしていたり、いつもならやっている定期配信が最近なかったりと、彼女の疲れを作る要因は多々見られていたな、なんて考える。








　
そう考えて少しTwitterで彼女についてサーチする。そこには最近彼女の配信などがない、大丈夫だろうかという彼女を心配する声や、ちゃんと休んでほしいと言った優しい声も見られていた。




　
　






なるせからのメッセージにありがとう、めっちゃ甘やかすわと返すと即座に『マジで甘やかしてあげて』と返ってくる。



反応速度早すぎてちょっとキモいなんて笑って考えていると、後ろから弱々しく誰かに抱きつかれた。…誰か、というのは明白で。

・→←Twitter

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す