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咲「そんなんじゃないよ・・・・・・もう、青神神社は終わりなんだ、だったらもうあんなもの守る必要もないよ。寂れた神社なんか見捨てろよ。命なんか懸けなくても、両手を上げて新しい時代を迎えればいいじゃない!!!!!!」

青い顔で叫ぶ咲希だが、当然ながらこちらの声など届かない。

表を埋める群衆とは別に、家の屋根を疾走する影があった。きっとこれは、彼岸隊の皆だ。

超大国ですら味方につけた『ガードオブオナー』とケンカすればどうなるかなんて、誰でも分かることだ。

それでも彼らは戦うことを『願った』。

答えはなんて、至極簡単なことだ。

「咲希、あなた達三人の帰る場所を守りたいからに決まっているだろう」

今度こそ。

今度の今度こそ。

咲希は何も話せなかった。

そもそも、だ。咲希の首元には今なおゴッドストーンは輝いている。

青神神社が潰されようと、最悪、伝統だけは守ることができるのだ。

だから、人ではない。

ゴッドストーンを守るだけでは飽き足らないのだ。

いつの日か十六夜咲希が帰って来たときに、目一杯に広がる景色が、破壊された故郷だなんて嫌なのだ。

彼女たちがいつの日か見る景色は。

家族との安らかな思い出がある風景でなくてはおかしいのだ。

それだけで。

そんな形のないモノを守るためだけに彼らは、命を捨てた。

咲「・・・・・・違うよ」

咲希は震える声でいった。

咲「あの人達が鳳嵐によって操られていたのは分かる。・・・・・・でも、私は捨てられたんだ。どんな理由があったとしてもこれは事実なんだよ?それで喜んだ人だっていたはずだよ?第一、『小さい頃の十六夜咲希』ならともかく、『今の十六夜咲希』の顔や知っている人なんていないよっ!!これは心が冷たいとか、温かいとか、そういうモノじゃない。何十年もあっていない人の顔なんて忘れてて当然なの、に・・・・・・どうして・・・・・・?」

「その通りだよ、咲希」

冥亜は、綺麗事で否定しない。

何かしらの奇跡が起きて理屈抜きで思いだした。そんな三流小説など捨てておけ。

嘘で真実を覆い被す必要などないのだから。

そう、かつて仇桜円周が鬼殺隊によって殺されたことだって、真実なのだ。目を背ける必要などない。





>>>

《大正コソコソ噂話》
仇桜冥亜の母、仇桜円周は鬼殺隊によって殺された。

当たり前のことだが、ここに記しておこうではないか。

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ミカみかん - ルキさん» どうにかさせよう、隊員(そう決心して続きを更新した人) (2021年2月9日 22時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - きっと、どうにかなるでしょう、隊長(考えるのを辞めた人の末路) (2021年2月9日 21時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» 波止場庵を突っ込んでからさらに状況が悪化しましたからね・・・・・・どうしようか、隊員。(思考中) (2021年2月9日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 戦争とは長く非道なものなのですぞ、隊長(←お前誰やねん) (2021年2月7日 22時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» な、んだ・・・・・・と・・・・・・っ!!!???((((勉強しろ受験生 (2021年2月3日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカみかん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月12日 20時

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