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燃え始めるとともに、少年Aと冥亜の体が、防護円に包まれる。

理由は簡単。

冥亜が真っ二つにした宇宙ステーションのもう片方。

そこから、咲希のほっそりとした腕が、こちらに向いていたのだ。

十六夜咲希を彼岸隊の神月として至らしめる、業にして技。

すなわち、魔法。

「ガッ、ガガガッガァァァァッッ!!!!!!」

喚く虐殺者をおいて怪物は、あくまでも冷酷に答え合わせをする。

「咲希はこの戦いに参加どころか傍観さえしていなかった」

怪物の言葉が続く。

「彼女の『願い』は戦争に巻き込まれるふるさとを守ることだから・・・・・・怪物のの相手は同じの怪物が、中央システムは彼岸隊で唯一フィジカル攻撃を使える咲希が、と役割分担をしていたという訳だが。・・・・・・まぁその前に純白戦争が始まってしまったが」

怪物の言葉が終わるとともに少年Aの体がぐらり、と揺れる。

防護円のおかげで、地球で戦っているのと同じように見えるがここは真空。

このままにしてはおけない。彼女はどこまでいっても『願い事の執行者』なのだから。

怪物は気兼ねなしに、虐殺者へと近づく。

そして、そのままボキリ(・・・)、彼の体から嫌な音を響かせ、引きづるようにして咲希の待つ宇宙ステーションまで、戻る。

リトル・グレイの破片を蹴りながら、ようやく戻ることができた。

そこで冥亜が見たのは。

今にも泣き出しそうな咲希の顔だった。

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ミカみかん - ルキさん» どうにかさせよう、隊員(そう決心して続きを更新した人) (2021年2月9日 22時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - きっと、どうにかなるでしょう、隊長(考えるのを辞めた人の末路) (2021年2月9日 21時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» 波止場庵を突っ込んでからさらに状況が悪化しましたからね・・・・・・どうしようか、隊員。(思考中) (2021年2月9日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 戦争とは長く非道なものなのですぞ、隊長(←お前誰やねん) (2021年2月7日 22時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» な、んだ・・・・・・と・・・・・・っ!!!???((((勉強しろ受験生 (2021年2月3日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカみかん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月12日 20時

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