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咲希の張った防護円はこういう時でも優れた結果を残してくれる。
ステーションの外壁を突き破って中まで潜り込んだ少年Aも含めた冥亜達に傷一つない。
冥亜の銀の前髪が不自然に浮く、無重力だ。
そこが咲希の限界だったのだろう。防護円が無数の粒子となって弾け飛ぶ。
咲「あ、あ、ああああー!くっ、空気!!空気がぁー!!!」
「いや、大丈夫だ。掃除機で吸われるようなバキューム現象が起きていない所を見るにツンデレの技術で分厚い透明なビニールで覆われている。よって大丈夫な訳だが」
咲「ツンデレ凄すぎね?あいつだけで科学技術が三、四世紀進みそう・・・・・・」
目的地への宇宙ステーションリトル・グレイへの、ホールインワン。
冥亜は、出来るだけ戦闘を引き伸ばし、ここにくるまで決着を、つけれないようにした。
そうでもしないと『戦場での虐殺者』の命が守れないからだ。
どこまでも彼女は『願い事の執行者』なのだから。
『戦場での虐殺者』は、冥亜の銀の瞳をまっすぐ捉えながら赤く染め上げられた刀を向ける。
「・・・・・・ふざっけんじゃねぇよ冥亜ちゃん」
「『戦場での虐殺者』・・・・・・!!この馬鹿っ!大馬鹿やろうがァッ!!」
元々、『戦場での虐殺者』は信望集団『ガードオブオナー』のことはあまり重視していなかったような気がする。
あくまでも、目障りで邪魔な『願い事の執行者』を殺す。
そのためだけにこんな所まで来たのだから。
「国と国が戦う戦争で地震や噴火があっただけで戦争が終わるか?そんな訳あるかっ。始めっちまった場合は引き分けなんて存在しない。よそがなんだろうが俺達は!!『女王』に毒された俺達は殺しあわなければならねぇんだよ!!!」
地球外で、いよいよ『戦場での虐殺者』での戦いが始まる。
あるいは、彼が虐殺者となったのはそうでもしないと世界と向かい会えないからなのかもしれない。
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ミカみかん - ルキさん» どうにかさせよう、隊員(そう決心して続きを更新した人) (2021年2月9日 22時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - きっと、どうにかなるでしょう、隊長(考えるのを辞めた人の末路) (2021年2月9日 21時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» 波止場庵を突っ込んでからさらに状況が悪化しましたからね・・・・・・どうしようか、隊員。(思考中) (2021年2月9日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 戦争とは長く非道なものなのですぞ、隊長(←お前誰やねん) (2021年2月7日 22時) (レス) id: aeb816d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミカみかん - ルキさん» な、んだ・・・・・・と・・・・・・っ!!!???((((勉強しろ受験生 (2021年2月3日 21時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
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