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浅草の歌姫 ページ2

「え、えぇ、ちょ・・・・・・え!?」

天照による電力配給が皇国中に広がる中、時代劇のセットじゃないの?とでも言われそうな詰め所。

つまり、ここが他の隊でいう消防協会だ。

まぁ、原国主義者が多い浅草らしいとえば、らしいが、正直いってエアコンやガス周りは整備してほしい。

夏は暑いし、いちいち薪を燃やすのが面倒だからだ。

そこに楓柄の赤い着物に耐熱性の羽織りを羽織った黒髪ハーフテールに桜と蒼色のオッドアイを持つ少女こと、桜海Aは帰ってきた。

そこはいい。まだいい。

問題なのはここからだ。

なんかいる。なんちゃら職業フリーターが許されそうな年齢・・・・・・というかジジィ泥棒と目があったのが問題だ。

「ん、んんん??」

思わず心臓が跳ね上がり、傘立てにつっこんであった木刀を引っこ抜き、

「超どーなってるのよ詰め所のセキュリティーは!?」

怒ったら怖いAの本気モードで木刀を振り上げるとジジィも体の硬直が溶けたのか逃げだした。

ばたばたばたーっ!!と大きな足音や立て、暖簾をくぐり抜けて逃げていく。

「超逃がすか!!」

Aは、手で持っていた木刀を投げ槍のように構え、ジジィにぶつける。

・・・・・・なんかすまんな。だが、ジジィが悪い。

木刀のせいで盛大にひっくり返ったジジィは、背負った風呂敷の中から詰め所にあった財布や熊の置物やらをばら撒いている。

拾うかどうか迷ったようだが、結局逃走を優先させたようだ。

ようやく騒ぎに気づいたのか、どっかヤクザっぽい紺炉がやってきた。

「どうした、お嬢。野良猫でもいたのか?」

「ジジィが超勝手に侵入したっぽい・・・・・・何か捕られたかもしれないし、ちょっと追いかけてくる」

「おう、気をつけろよ」

耐熱性羽織りを翻しながら、Aは、詰め所侵入事件の犯人ことジジィ泥棒を追いかけにいった。

01→←前奏



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ミカみかん - まいすけさん» ご意見ありがとうございます!!では、この作品は、成就する法で進めていきます! (2020年8月9日 8時) (レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
まいすけ(プロフ) - 私も紅が推しなので、成就する方が良いです! (2020年8月9日 8時) (レス) id: 8095c0a899 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカみかん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月24日 21時

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