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「甲ー斐ー？……何でずっと黙ってんの？
いっつも最前線でぎゃーぎゃー喚いてるくせに」
『何が言いたいの？諏訪ちゃん』
「んー？べっつにー？
ただ……何も言わない奴が犯人って言うでしょ？だから……」
「黙れ」
甲斐が諏訪の挑発に乗らない。そんな珍しい事が目の前で起こったのだ。
皆、目を瞠っていた。
「俺たちで犯人捜ししても意味ねぇだろ。答えるのは刑事なんだから」
確かに、甲斐の言うことには一理ある。……けど、それでも見つけ出さなきゃ、５人死ぬんだ。いつもより人が多いんだよ。
なんで、そんな無責任な発言できるんだよ。そんなの、そんなの……ボクの知ってる甲斐じゃない。
……でも、だからこそ、――――に依頼しておいてよかった。
ぎすぎすした教室の中は居心地が悪くて、皆が教室の中に戻ってきたと同時に、ボクは美術準備室へと向かった。………計画は何もない。ただただ、誰とも会いたくなくてセンセイの元へとやってきた。
・
準備室のドアノブに手を掛ける前に扉は開いた。
「いらっしゃい」
『お邪魔します』
なんてお互い柄にもなく、挨拶をする。
『センセイ、また文香？さんの動画とか、見てたの？』
「まあ……」
『それじゃあ、お願いがあるんだけどさ―――』
あんがい すんなりと許可してくれたセンセイ。
近くにある椅子に座り、目に映るボクのこの魁皇高校を見つめる。そこに映るのは武智先生。
ふと、そこで疑問を持った。
『ねえ、センセイ。
武智先生ってボク等が人質になってる間、ず〜っとテレビに出てるの？』
「ん？嗚呼――。まあな」
『そっか。じゃあ他のセンセイは？』
「ほら、体育館にいるよ」
『へぇ〜……そうなんだ。
オッケー。ありがと、センセイ』
椅子から腰を上げて、教室へと戻ろうとする。
もう用事は済んだ。それに気持ちの整理もついた。
「もういいのか？」
『いいよ。もうある程度の推測は立てられた』
それじゃあ、と言って準備室から飛び出した。
＿＿＿＿とはいっても、教室に戻る気は一切なかった。だから、美術室で絵でも描こうと思って、そこらへんにあるパレットやら何やらを勝手に借りて、青い絵の具を筆につけた。
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お久しぶりです...
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