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「ほら、起きてんだろ」

そういって、脇腹をくすぐられた。声からして、――須永だろう。


それでも、懲りずたぬき寝入りを続けていると、今度は誰かが首元をくすぐってきた。


「これで、普通に寝てたらヤバいな」

『くっ...ふふっ・・・・・・』

思わず声を漏らしてしまった。
再びうっすらと目を開ければ、石倉と須永の顔が目の前にあった。


「やっぱり、起きてた」

「ったく、なんで廊下で寝てんだよ。風邪ひくだろ?」

頭上からの声には、びっくりした。動かないし、声も聞こえないからてっきり寝てるのかと・・・・・・


「まだ、寒いんだからコレかぶっとけ」

渡されたのは二枚のブレザー。片方はボクのでもう一方が、甲斐のだった。


『いやいや、甲斐くんこそ風邪ひいちゃうよ?』

「お前が風邪ひくよりマシだよ」

『じゃあ、こうする!』

甲斐くんの足の上へと登りつめ、自分のブレザーを足元に、彼のブレザーを顎の下から被せてみた。


『これで、甲斐くんもあったかい』

んふふ、と笑えば、甲斐くんは無言で頭を撫でてきた。....これは甲斐くんなりの照れ隠しであることをボクは知っている。


(かわいいなぁ)


そう思いながら、目を瞑った。今度こそは眠れそう。

















___そう思ったのに、やっぱり脳裏に再生されるは中尾が死んだ時の映像で。
少し、目を開けてみれば皆規則正しい寝息を立てていたので、今度こそ、起さないように甲斐の足の間でじっとしながら、朝が来るまでの時間を過ごした。





























First Day_終了_

Second Day→←▽



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美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月21日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞西(スイス) x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月18日 18時

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