向き合う〜3年A組〜

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犯「分かりました。」


そう言って、犯人は私の縄を解いた。



犯「五分だけ時間をやるよ。 説得なりなんなりしてくれば？ ま、最後の会話になるかもだけど。」





ふらつく足で両親の元へ行く。




父「こんなことに巻き込んでごめんな。」


「いやだ。私は大丈夫だから。死なないで！居なくならないで！」


母「彩乃。私たちはね、あなたさえ生きていけくれればいいの。本当にごめんなさい。私たちの、大人の世界にあなたを巻き込んでしまって。」


「ねぇ、ねぇ、嫌だ。嫌！」


犯「時間だ。決意は変わらないようだな。」




そう言って、ナイフを構える。



私は犯人2に抱きかかえられ、後ろにさがる。



手足にはまたロープが巻かれる。



ｸﾞｻｯ

という音とともに吹き出す血。



倉庫には、私の泣き声と犯人の笑い声が響いた。




その後、無事に保護された私。



犯人は帰り際に、



犯「リーダーが、高校卒業したら、迎えに来るってさ。」




耳元にそう残して2人はパトカーに乗せられた。




その後、一人暮らしの費用を稼ぐためにバイトを探し始めた。



事件があり、男の人が苦手になってしまったので、探すのがとても大変だった。




そんな時、昔の父の先輩の息子で芸能界と繋がってる人が、「女優やってみないか？」って、誘っきた。




最初は、断り続けた。




でも、人を守れる。事件の克服ができる。上手く行けば、大金が稼げる。




そう言われ、芸能界に入った。





前にニュースで、私の演技がリアルすぎるって話題になったのも、この経験が理由。





努力でここまでのし上がってきた、だけどまだ公表は出来ていない。





〜現在〜


「これが、私の過去。隼人と唯月しか知らない、私の過去。なんか、暗い雰囲気にしちゃってごめん。」



ｷﾞｭｯ


須「お前、ずっとこんな辛いこと背負ってきたのかよ。 お前はもうひとりじゃない。俺らがいる。もっと頼れ。人を頼ることをおぼえろ。」


「ありがとう。」





そのまま、賢の腕の中で泣き疲れてねてしまった。



みんなが心配した目で見つめていたのを知ることはなかった。





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