向き合う〜3年A組〜

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柊「そろそろタイムリミットだ」





先生は教室に入ってきて、警察の人と電話を繋げていた。





柊「まずは僅かな可能性に欠けて。フェイク動画を撮った人！手ー上げて！」


全員「」


柊「仕方ない。じゃあ刑事さん当ててもらおうか。刑事さん 分かりましたか？」


郡『あぁ 直前まで迷ったけどもなぁ。』


柊「ちなみに誰と迷ったんですか？」


郡『熊沢花恋と里見海斗だ。』


柊「へぇ〜。里見とはまた意外ですねぇ。」


郡『里見は真壁からジャージを借りていた。
彼を更衣室へ案内した大会関係者も見つかった。
里見がイケメンだから覚えていたそうだ。』







なんで、海斗が翔からジャージ借りてたこと知ってんの？




警察の人の話に、疑問を抱いていた。







郡『問題はどちらがこのドーピング動画を撮ったのか。その鍵を握るのは袖の汚れだ。』


柊「袖の汚れ。あぁ 確かにオレンジ色のシミが着いてますね。」


郡『恐らく何かが付着して洗ったんだろう。そこで2人にその日何を食べたのか聞いてもらった。その結果 1人がトマトジュースを飲んでいた。』


柊「トマトジュース。確かにトマトジュースならオレンジ色のシミが着きそうですねぇ。で その生徒は一体誰だったんですか？」


郡『それは…熊沢花恋だ。』


「なんでそんなこと知ってんの？ 聞いたって何？？」






そんな疑問をぶつける私を先生が手で制した。





そして、全員の視線が花恋に移った。






熊「違う。あたしじゃない。あたしじゃない！あたしは大会の日はゼリーしか食べないって言ったでしょ？」


郡『！？』


柊「え？あ！そうだった！すまない 熊沢！先生 間違えちゃったよ笑」


郡『おいおい 、ちょっと待てよ。どういう事だ！？』


柊「刑事さん。いやー 。大変素晴らしい洞察力でした。しかしあなたは内通者を信じすぎた。」


郡『まさか。お前が…！！』


柊「いやいや 内通者は僕じゃないですよ？ただ僕も刑事さんをその生徒のやり取りを閲覧する事が出来るんです。」


郡『内通者の生徒はお前の共犯者って事か？』


柊「ピンポーン。ちなみに最期のメッセージは僕が送りました。


『熊沢はトマトジュース。
里見はゼリーだそうです。』


残念でしたねぇ 刑事さん」


「ってことは…。海斗が？？」





内通者ですら信じ難いのに、海斗がやったなんて…

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