向き合う〜3年A組〜

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「クスリ使うようなやつと仲良くなれないよな」

「そうそう。自業自得でしょ！」

「ま、スポンサーから沢山金貰って？豪遊してたって話も聞くし？」

「他にも色々ボロが出てくるんじゃねーの？」

「景山って男関係も派手だった」

「アスリートってすっごい性 欲強いんでしょ？」

「俺の友達もヤ ったって言ってたし。」

「嫌われるべくして嫌われた人間だったんだよアイツは！」





どんどん出てくる悪口。だんだんと耐えられなくなってきた。





私が切れたのは、隼人の一言。





甲「あんな奴、死 んで当然だったんだよ。」



ﾊﾞﾁﾝ



「ふざけるのもたいがいにして。あんたらに何がわかんの？ 」


甲「えっ、、、」




私のビンタに呆気に取られるみんな。



それに加勢するのようにさくらが飛んできた。







茅「ふざけんじゃねえっ！！！！ あんた達に何が分かんの？ 澪奈の、何が分かんの？ 澪奈はいつも凛としてて。結局薬 物なんてやってなかったし！
なのに情報に踊らされて彼女を追い詰めたのはあんた達じゃない！！ 許せない...絶対許せない！！

けど。1番許せないのは私だ。私は、澪奈を被写体としてしか見てなかった。 先生の言う通り、澪奈が手紙を書いたのは、ちゃんと意味があった。


『さくらとは友達になれない。』


滲んでるの。なれないの文字が。 澪奈の涙で滲んでるの。 手紙を書いたのはきっと、.違うんだよって伝えたかったから。 本当はずっと友達だよって、伝えたかったから。

私はそれに気付こうとしなかった。
気付かないフリをした。 怖かったから。私も澪奈みたいに、皆に無視されるのが怖かったから。
私は、澪奈のSOSを踏みにじった。

澪奈が自 殺したのは。
私のせい。私のせいで。澪奈は命を絶った。」




「なに、被害者ヅラしてんの？ 笑わせんな。 あんたが、中身をみようとしなかったから、どんな時でも一緒にいるっていう、勇気がなかったから。
そんなことで、彼女はこの世からいなくなった。 分かる？ 残された私の気持ち。

仕事終わって、携帯を開けたら澪奈から留守電が入ってた。



『ごめんなさい。私、もう限界。 彩乃でさえ怖くなっちゃいそう。 ずっと一緒にいてくれてありがとう。 彩乃と友達になれて嬉しかった。 大好きです。 ありがとう』



この電話聞いた私の気持ちわかる？
あんたには分かるわけないよね？(ﾊｧﾊｧﾊｧ｣



今までの不満を一気にぶちまける。

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