Diary1 ページ1
私の彼氏はアイドルをしている。
そもそも、なぜアイドルと付き合っているのか。
正直未だに実感がわかないのだが、まずは出会いから遡ろうと思う。
……3か月前
)今日はこの前予約してたアニメDVDの受け取り日だ！
そう、この日はいつものように行くアニメグッズ専門店にいき、グッズなどを買い込んでいた。
なにやら隣で私と同じようにグッズを買い込んでいるようで。
)うわ……なかなかのコアなファンだ。凄いなあ
でも、肌が白くて綺麗な男性だなぁ……
私があまりにもまじまじ見つめすぎたのだろう。隣の人が声を掛けてきた。
？「あの…何か用……って、ぁああ！！！！」
私「え、あっ、？」
？「それ！！予約限定のアニメTじゃないですか！！」
目をキラキラさせながら私の手に持っているアニメTを見て興奮していた。
？「俺、このTシャツ予約しそびれちゃって買えなかったんっすよね〜俺としたことが…」
私「そうなんですか…」
)ちょっと可哀想。私なら絶望して一日は発狂してるだろうに…あ、そういえば
私「もし良ければ、私2枚買ってるので1枚あげますよ？」
？「えぇ〜！？まじですか！？悪いですよ〜。お代払います！」
私「そんな！大丈夫ですよ、困ってるの見たら助けたくなっちゃって。ほら、オタクの気持ちはオタクが1番わかってますから！！」
そう言って私はその色白なオタクさんにTシャツを譲った。
そのあと会計を済ませ、色白オタクさんにめいっぱいお礼をされたあとお別れした。
手をヒラヒラ振りながら上機嫌で帰って言った彼をみて、人助けした自分が誇らしく見えた。
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作者名：佐久間雨子 | 作成日時：2019年12月6日 11時
