episode*3 ページ7
軍中枢の人達と関わってきて、その人たちがなにを考えているのか、何となくわかったことがひとつある。
この人達は人の命の価値を、ひどく軽視している。
けど、権力争いに加わるような高階級にいる隊長やほかのメンバーにとっては当たり前のようで、それを言ったところで、お前が甘すぎる、で済まされてしまうのだろう。
「 そうか。ならばいい 」
表情を変えずにそういう暮人様は多分、私の実力を認めてくれたわけじゃあないんだと思う。 きっと隊長の言葉で、使い物になることが、暮人様の中で証明されただけなんだろう。
そう考えると、私って本当にこの隊で浮いてる存在なんだなぁって再認識させられる。
でも、もしその考えが正しいなら、どうして私はこんな高階級の人たちのチームに、暮人様直々に異動を命じてきたのかが分からない。
……とりあえず、今深く考えるのはやめよう。
「 話は以上だ。行っていいぞ 」
ともかく話は終わったみたいだ。
部屋から出て扉を閉じると、何故だか物凄く脱力した。というか、なんか緊張がようやく解けた感じ。
とりあえず、一人になったときにでも今日思ったことを考えておこう。
「 はぁ……。なんか疲れた…… 」
「 確かに疲れるよなぁ 」
私のつぶやきに賛同したのは、このチームの中で最年長の十条礼弥大佐だった。
というか賛同はしているみたいだけど、この人疲れている様子に見えない。さっきもちょっと見えたけど、緊張している様子とかなかったみたいだし。
「 とか言って疲れてないんでしょう？ 」
「 いんや、疲れてるぞ。顔に出ないだけで 」
そう本人はいっているけれど、それはない。絶対ない。
貴方の体力と精神力が化物レベルなことは、ここ半年で十分に分かってるんで。もしかしたら本当に疲れてるのかもしれないけど、とてもじゃないけどそうは見えないんで。
「 ……お前は元々体力も精神力も化物だからそれはない 」
「 おいコラ聞こえてるぞ遥 」
私が言いたいことを見事に代弁してくれたのは、柊遥さん。
聞く所によると、暮人様と同じ母親から生まれた兄弟らしいけど、二人が話しているところは見たことないかもしれない。隊長とは割と話してるみたいだけど。
「 ……それは失礼。でも多分Aも同じこと思ってると思う 」
モノローグ語ってるうちに、なんかさりげなく話振られたどうしよう。
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雫 - とっても面白かったですよ！更新ファイトですっp(^^)q (2015年11月21日 23時) (
レス) id: 23446c5db3 (このIDを非表示/違反報告)
うたう(プロフ) - 面白いんですが、オリフラ外してください (2015年11月21日 21時) (レス) id: 0e35da80b3 (このIDを非表示/違反報告)
茜.(プロフ) - まず貴方がマナーを守りましょう？オリジナルフラグ外してください。 (2015年11月21日 21時) (レス) id: 99888bc13b (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月21日 21時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帆影灯陽 | 作成日時：2015年11月21日 1時
