22 お家に帰りましょう ページ10
You side
大ちゃんと暮らし始めて1週間と少し
先日協議の末、舞台が再開されることが決まった
少し早いけどそれに伴って大ちゃんは自宅に帰ることに
「今度から帰ってもAがいないってことでしょ？」
「うん」
「え〜、俺もう頑張れない」
大ちゃんの荷物は少なかったから今日の夜帰るらしいけど朝からずっとこの調子だ
「ファンの子が悲しんじゃうよ」
「うわ、それ言うの」
「だって大ちゃんファンの子だいすきでしょ？」
「ふふ、うん、すんげー好き」
こういうところだ、こういうところがだいすきなんだ
ファンの子をとってもとっても大切に思っているところ
ファンの子っていうと途端に大ちゃんは雰囲気が変わる
スイッチが入るのかなんなのか、いつもとは少し違う大ちゃんになる
わたしはそれが少し寂しいけどだいすきだ
「それに大ちゃんが帰るって決めたんでしょう？」
「そうなんだけどー」
小さな唸り声をあげながら例の如く私に引っ付いて離れない
「大ちゃん、一旦少し離れて」
「やだ」
「もう…、危ないよ」
「危なくない、大丈夫」
「怪我しても知らないよ」
簡単な朝ごはんを作る私をぎゅっとして離れない
わたしも寂しくて強く言えないのをきっと彼はわかっている
朝ご飯を食べ終えて、お掃除洗濯を済ませてあとはゆっくり出来るぞ〜と思った時には既にお昼すぎだった
「夜ご飯はこっちで食べる？」
「ん〜、そうしよっかなあ」
「はーい」
ふたりでまったりのんびりしていたのになんだか今日は時間が過ぎるのが早い気がする
気付けばあたりは暗くて夜ご飯の準備を始める
「今日は何作るの？」
「今日？どうしよっかなって思ってたところ」
キッチンに立って冷蔵庫の中身を確認していると大ちゃんがやってくる
「大ちゃんは何食べたい？」
「俺？なんでもいいよって言いたいところだけどそれだと困るんだよね(笑)」
「ふふ、そう」
「んぇ〜、なんだろ」
どうしようかな、と考えていると大ちゃんが「あ！」と声を上げる
「なあに？」
「ねえ、今日はデリバリーにしようよ」
「わ、いいね」
「でしょ？ふふ、たまにはいいよね」
ふたりで某アプリを開いてあれにしよう、これにしようとちまちまと頼む
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めい(プロフ) - 杏子さん» 杏子さんはじめまして( ^^ )コメントありがとうございます！その様に仰っていただけて本当に嬉しいです♪また更新した際には、お読み頂けると嬉しいです（⌒_⌒） (2021年6月5日 23時) (
レス) id: a5ba782ef1 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します。めいさんの書く佐久間さんがすごく好きです。リアルでかわいらしい二人のやり取りにいつもときめきを貰っています…！素敵な作品をありがとうございます。これからも更新楽しみにしていますね！ (2021年6月5日 23時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい | 作成日時：2021年4月28日 19時
