騙された_ノーマン ページ8
『どうだった？』
ノ「まぁいつも通りって感じだね。」
『そっかァ、やっぱりエマちゃん鈍感だからなぁ……！難しいねぇ。』
ん？私が今何をしてるって？
ノーマンくんの恋のお手伝い！
本当は私はノーマンくんが好きだ
勿論1人の男としてね
まぁノーマンくんはエマちゃんが好きなのは
見てれば分かったし
好きな人の幸せを願うのは当然でしょう？
ノ「……？A？大丈夫？」
『え？』
無意識に涙が溢れる
───ダメだ
押し殺していた感情は
水を塞き止めきれなかったダムの様に
次々と溢れ出た
『ごめっ、ね？なんでも、ないよっ、』
突然ふわっと彼の香りで包まれる
ノ「無理し過ぎ、ごめんね騙してて。泣いちゃうと思ってなかったから……。」
え？騙す？
なんの事だかサッパリ分からず
顔を上げると
彼は優しく微笑んだ
ノ「本当はAが好きなんだ。でもAはきっと好きな人は居ないんだろうと思ったから、もっと僕を意識してくれないかなと思ってエマに助けて貰ってたんだ。」
『じゃあノーマンくんがエマちゃんのこと好きって言ってたのは？』
ノ「勿論エマも大好きだよ？でもそれは家族として、Aの事は女の子として好き。」
彼の頬がピンク色に染まっていた
ギュッと抱きしめる力を強くしてくる
ノ「改めて、僕はAが好き。付き合ってくれないかな？」
『そんなんいいに決まってるじゃん。』
また涙がじわりと出る
ノーマンは優しくそれを拭いてくれた
ノ「あはは笑、Aは泣き虫さんなんだね。」
『うるさい！さっさとハウス戻ろ！』
ノ「はいはい」
騙された分はそのうち倍にしてお返ししてやる
ずるいよ。大好き。
嬉しさと悔しさが入り交じって
頭がぐちゃぐちゃだ
今くらい強がってもいいよね？
少し頬を膨らませてノーマンを睨みつける
ノ「そんなに怖い顔しないで、どんな君でも好きだけど笑顔が一番好き。」
なんて
言ったら恥ずかしくなるようなセリフを
よくもまあ言えるもんだよね
耳まで紅くなっているであろう顔を手で覆い
声にならない叫びを上げた
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メルクリオ(プロフ) - ドラゴンさん» ドラゴンさん！いつもありがとうございます！カタツムリではありますが楽しみに待っててください(*^^*) (2019年3月25日 13時) (
レス) id: 4432afe67f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 花嫁絶対読みますね！！ (2019年3月25日 9時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
メルクリオ(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！期待に答えられるように頑張ります！ (2019年3月17日 18時) (レス) id: 4432afe67f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い！更新頑張ってください (2019年3月17日 18時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メルクリオ | 作成日時：2019年3月17日 1時
