異端児とフルスコア組の短編日記

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甘いから苦手な人自衛してね！
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レ「口ん中味残ってるだろ？」





次の言葉を発する前に

唇に柔らかいものが押し当てられた


「口、開けて。そもそも俺のケーキ食ったんだから言うことくらい聞けよ？」


ぐうの音も出ない


黙って口を開くと

口内をレイの舌が這う

しっかりと味わう様に

食べるようなキスをしてきた



『………んｯ、んん……！』

「はｯ……、甘っ。」


唇をぺろっと舐めて

ギラついた目でこちらを見る


蔑むような目とは違って色気のある視線に

背筋がゾクゾクする


恥ずかしさからその場から逃げようとして

椅子から立ち上がるが

すぐに捕まってしまった



レ「なんで逃げんだよ」

『だれか来たらどうするの？』

レ「見せつけてやるだけだよ」



そのまま壁に押し付け

レイは首筋に噛み付いた

流石にバレたら不味いと思って彼の胸を

少し強めに押したがビクともしない


『あｯ……や、んｯ……』

「やべぇ、止まんねぇかも」



チカラが抜けて膝から崩れ落ちた



「……いい顔。そんな顔他のやつに見せんなよ？」

『だ、誰のせいで……』

「ふはっ、息も絶え絶えじゃねぇか。かーわい。俺の理性どこまで持つかな。」


追い打ちをかけるように耳を甘噛みする

生理的な涙がじわっと滲み

だんだん抵抗も出来ないくらい

力が抜け切ってしまった


『はぁ……レイくん…、もう無理……。部屋戻れない。』


待ってましたと言わんばかりの

笑みを浮かべると

割れ物でも扱うかのような

優しい手つきで私を抱き上げた


レ「Aがそんな声出すのが悪い。て言うか、勝手に人のケーキ食ったのが悪い。」


食べてもいないのに

否定する気も起きなかったので


珍しく積極的な彼に愛された

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