いちごのケーキ_レイ ページ13
レ「おい」
『何？』
彼は今ものすごく怒っている
見れば誰でもわかるだろうけど
──時はさかのぼり5分前
『ママー、図書室に紅茶持って行って絵描いてもいい？』
マ「えぇ、良いけど零さないよう気を付けてね？」
『ありがとー！』
マグカップに紅茶を注ぎ
スケッチブック片手に図書室へ
テーブルスペースの一角を占拠した
『……あれっ？』
別のテーブルの上に箱が置いてあった
開けてみると中にはケーキが入っている
周りを確認するが誰も居ないし
箱に持ち主の名前は無かった
『誰も居ないし良いかな……？』
そっと手を伸ばすと
後ろから彼に呼ばれた
そして今に至る
『食べて無いってば！』
レ「ふーん。そ、」
蔑むような目でこちらを見る
てかケーキでそんなに怒るんかい！
可愛いなおい()
仕方ねぇなと呟くと
レイはフォークでクリームをすくった
レ「ほら、口開けろ」
……こ、これはあーんってやつですか！？
余計なことを言うと間違いなく
くれなさそうなので素直に口を開けた
「おいひ〜！」
レ「あぁ、そうかよ。」
生憎フォークは1つしかないので
2人で同じものを使った
久々に彼女らしい事が出来て嬉しいが
誰かが来る気がしてあまり落ち着かなかった
最後にとっておいたいちごを
レイはフォークで刺してじっと眺めた
なんで食べないんだろうと疑問に思っていると
それを目の前にひょいと突き出した
レ「食うか？」
『え？いいの？』
早くしないと食うぞと言い始めたので
お言葉に甘えていちごにかぶりついた
甘酸っぱくてさっぱりとした味が
口いっぱいに広がる
レ「そんなに美味いのか？」
『うん。レイくんがあーんしてくれたし、ものすっごく美味しい。』
レ「……そんなに美味いなら食っとけば良かったわ、」
今更言われても食べたものは帰ってこない
レイは顎に手を当てて何かを考えると
何を思い付いたのか
私の肩に優しく手をかけて
怪しい笑みを浮かべた
レ「口ん中に味残ってるだろ？」
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メルクリオ(プロフ) - ドラゴンさん» ドラゴンさん！いつもありがとうございます！カタツムリではありますが楽しみに待っててください(*^^*) (2019年3月25日 13時) (
レス) id: 4432afe67f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 花嫁絶対読みますね！！ (2019年3月25日 9時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
メルクリオ(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！期待に答えられるように頑張ります！ (2019年3月17日 18時) (レス) id: 4432afe67f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い！更新頑張ってください (2019年3月17日 18時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メルクリオ | 作成日時：2019年3月17日 1時
