【学園・イベント】七夕（ミラ） ページ13
七夕で短冊に書くと、その願い事が叶うらしい。
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その伝説を知ったのは、たしかずっと幼い頃であった。
まだ2人が両親と暮らしていたとき、母の故郷の話の中にそんな話があった気がする。
もう10年近く前の話で、そんなことを思い出す暇もないほど、ただ生きることに必死で、この学園に慣れたつい最近まですっかり忘れていた。
そんなほぼ過去のものと化した七夕を再び思い出したのは、学園に大きな笹が用意されたのに気付いたからである。
笹にはすでに多くの短冊がぶら下げられていた。色とりどりの短冊にはさまざまな願いが込められ、どれも暖かな波導の残滓が感じられた。
短冊は笹の横にペンと共に置かれ、各々が自由に書いて吊るしているようであった。ルオとリオは、薄い青と赤の細長い紙を手に取った。
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願い事を書き終えると、ふと後ろから微かにふわふわした気配がした。
「願い事、書けた？」
「理事長先生」
2人が振り返ると、そこに浮かんでいたのは、理事長、ミラ。
「ルオくんもリオちゃんも、何をお願いしたの？ ボクはね、みんなが笑顔になれますように、って」
少し悪戯っぽい、しかし一切の悪意のない笑顔。
「理事長先生、私ね、……」
リオは小声で短冊に書いた願いを、ミラに耳打ちした。といっても、近くにいたルオにも完全に聞こえていたが。
「そっか。きっと叶うよ」
すべて聞こえていたがゆえに、ルオは多少なりとも申し訳なさを覚えた。自分がもう少ししっかりしていたら、そんなことを願うこともなかっただろうに。
「ルオくんは？」
話を振られると、ルオはすぐに目を逸らした。どうも平常を装っての返事はできなさそうだ。
そう思っていると、ミラが突然ルオの短冊を取って、まじまじと中身を見た。
「大丈夫。ボクがみんなを守ってあげるから」
ミラはそう言うと、2人の短冊を持って少し高いところに浮かび上がった。
「もう下の方はいっぱいだから、上の方にかけてくるね」
ミラは大事そうに2人の短冊を抱えると、笹の高めのところに飛び、丁寧に紐をくくりつけた。
＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊
『また家族みんなで暮らせますように』
『みんなで幸せに過ごしたい』
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そら*フィア(プロフ) - タートルさん» ありがとうございます！長くなるかもしれないので、ボードに行きますね (2020年1月19日 14時) (
レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
タートル(プロフ) - そら*フィアさん» やった！良かったらこれを機にミラと関係を結びませんか？ (2020年1月19日 14時) (レス) id: 77bb05bd52 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - タートルさん» ありがとうございます！これからも何かの度に使わせていただきます！ (2020年1月19日 14時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
タートル(プロフ) - そら*フィアさん» 確認しました！リオ様と触れ合えて嬉しいです！口調とか全然大丈夫です！これからも使ってあげてください。よろしくお願いします！ (2020年1月19日 14時) (レス) id: 77bb05bd52 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - そら*フィアさん» 仲良くなったらルオさんを存分に振り回すと思います(汗。私の方の派生作品も過去編が終わったら色々とエピソードを書きたいと思っているのでこちらこそよろしくお願いします！ (2020年1月19日 13時) (レス) id: 46733a7bea (このIDを非表示/違反報告)
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