【バディファイトX】混沌に生まれて星 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:995 hit

No.3　逮捕ページ4

犯罪ファイターとのファイトに、クウと未来は苦戦を強いられていた。
　現在は三ツ菱テントウのターンだ。
「どうだ、お譲ちゃんら! 手も足も出ねぇだろう!」
「そんなでかいもんに乗ってるからだろう? おとなしく降りてきたらどうだぁ?」
　挑発的な態度をとる犯罪ファイター2人組。バディファイトの腕もそこそこなので侮れない。
『犯罪ファイターのデッキ傾向確認。情報を転送します』
　本部から情報が送られてきたが、どうも役に立たない。
「未来、どうするでありますか?」
「とにかく、今は勝つことを考えないといけないのです! 次は自分のターンなのです!」
　未来はカードを引いた。これなら勝てる。
「レフトに竜装機ロードワーカー、ライトに超機竜ギアドレイクをバディコール、星合体なのです! ゲージ1払って、サイズ1以下のモンスター1体を破壊なのです!」
　未来に先程センターに出したばかりの移動持ちモンスターを破壊され、動揺するテントウ。追い討ちをかけるように竜装機ワンバレットをライトにコールし、既に装備していた武器と合わせて攻撃を仕掛けた。
「キ、キャスト、闘気四方陣!」
　いくつかの攻撃は防がれたが、その分犯罪ファイターたちの手札はかなり減った。一ノ瀬バッタにいたっては手札0だ。
「畜生が! ゲージも手札も足りやしねぇ!」
　チャージ&ドローでも使えるカードが来なかったらしく、そのままターンを終了した。これでクウのターンだ。
　クウはモンスターとサツキでの連続攻撃で三ツ菱テントウのライフを削りきり、真っ青になっている一ノ瀬バッタに主砲を向けた。
「観念するであります!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ……」
　バッタは両手を挙げて慌てふためいた。しかし、もう遅い。
「必殺、主砲メイブラスター!」

　犯罪ファイター2人を拘束し、しばらくして本部から緊急車両が到着した。
「やったであります!」
「初任務完了なのです!」
　年相応に笑いあう未来とクウ。その様子を見ていた先輩ポリスは2人に優しく話しかけた。
「よく頑張ったな。でも、WBM(ワールドバディマスターズ)が始まったらもっと忙しくなるからな。とにかく、後は俺たちに任せて、今日はゆっくり休んでくれ」