【バディファイトX】混沌に生まれて星 (ページ3)

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No.2　頭ポンポンページ3

捜査と取調べによって、グループの他のメンバーの二名が判明した。一ノ瀬バッタと三ツ菱テントウである。この二名は常に行動を共にしているようだ。
「帝都、星影両名は、引き続き捜索を続けてくれ。何かあったらすぐに連絡するように」
　前回まで同行していたポリスたちは、突然の違法モンスター大量発生事件に駆り出されている。
　バディポリス内では、元々優秀な人材が集まることと人材不足とが重なり、新人であっても単独行動を命じられることがたびたびあった。
「未来、行くであります」
「はいなのです!」

　未来とクウは本部から犯罪(クリミナル)バディファイター二名は超東驚第五ブロック付近を逃走中との連絡を受けた。三十分ほど捜索した頃だろうか。バディスキルを使っていると思われる二人組を発見した。二人はバディポリスの姿を確認すると、物凄い速さで逃げようとした。
「待つであります!」
　クウはバディのサツキに未来を乗せ、逃げ出した二人も追った。
「逃走中の二名が犯罪バディファイターであることを確認しました」
　冷静沈着なサツキの声に未来は頷き、本部に連絡した。
「バディポリス結界発動なのです」
　未来とクウ、犯罪バディファイターは同じ結界の中に閉じ込められた。
「あなたたちは、もう逃げられないのです。大人しくお縄につくのです!」
　二人組は震えながら振り返ったが、追ってきたのが少女二人だと知ると失笑した。
「おい、見ろよ。俺たち、こんなチビ共に追っかけられてたんだってよ」
「バディポリスも人手が足りてねぇんだな。ご苦労さんだぜ」
　二人組は、小さなバディポリス達の頭をポンポンと撫でた。あまりにも唐突で、二人が我に帰ったときには既に結界内ではあるものの、手が届かないところまで移動していた。

「今、頭をポンポンしたであります…」
　クウの様子が突然おかしくなった。
「許さないであります! 逮捕するであります!」
「クウ、タッグマッチなのです!」
　この様子を面白そうに眺めていた犯罪ファイター達は、ホイホイこのファイトを了承した。

「総員出撃であります!
　ルミナイズ、大帝都艦隊!」
「星の裁きを受けるのです!
　ルミナイズ、天空･シャイニング!」
　犯罪ファイター二人組も、それぞれルミナイズをした。
「「「「バディファイト、オープン･ザ･フラッグ!!」」」」