拾【期待以上ね】 ページ46
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妖力で生み出した炎を操る雷堂と、風を味方に付けるツボミの対決は熾烈を極めた。
「ハッ！」
先手を取ったのはツボミ。華麗なステップで雷堂に連続攻撃を仕掛けた。
一方の雷堂は、持ち前のタフさに妖力を掛け合わせることで防御を固めた。
手数こそ多いものの一撃の威力に欠けるツボミの攻撃を、雷堂は難無く受け切り、攻撃が一段落したところで妖力を拳に集めた。
「食らえ！ 炎の正拳！」
炎を宿した雷堂の渾身の右ストレートは、間一髪というところでツボミには直接は当たらなかったが、炎の方は届いた。
辛うじて受身が間に合ったためダメージこそ少ないものの、ツボミは後方に10歩分程飛ばされた。
「っ、やるね」
「そっちもな」
ツボミと雷堂は妖力バトルの良い相手に巡り合えたことに胸を躍らせた。そんな中で戦いがさらにヒートアップしたことは言うまでもない。
「これならどう？」
ツボミは挑戦的にそう言うと、妖力を両手の間に集めて技を放った。
「
淡い紅色を纏った風が雷堂に向かって突き進む。勿論、雷堂もただ見ているような馬鹿ではない。
「ハッ、だったらこっちもやってやる！」
雷堂は近距離攻撃用に拳に溜めていた妖力を、今度は外に放出するように構えた。
「燃えろ！」
雷堂が空中に向かって拳を突き出すと、拳を中心に炎の渦が飛び出した。
炎と風、妖力と妖力が2人の間で激突した。観戦者までもを襲った衝撃波が、その勢いの強さを物語っている。
「なんて力だ」
九尾が呟く。
「この力、期待以上ね」
園等先生はどこか楽しそうに戦いの行方を見つめていた。
炎と風はしばらく拮抗していたが、やがて風が炎を押し始めた。そして。
「これで終わりよ！」
ついにツボミの風が雷堂を捉えた。雷堂が風に吹き飛ばされて膝を付き、模擬戦の勝敗は決まったのであった。
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そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ではこちらから向かわせていただきます！ (2020年6月7日 13時) (
レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 面白かったですか！！良かったです！ボードでお話全然大丈夫ですよ！どっちのボードでしますか？ (2020年6月7日 13時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» とんでもない！面白かったですよ！ お友達大歓迎です！ぜひよろしくお願いします。(あまり浮上できないかもしれませんが、)ボードでお話しませんか？ (2020年6月7日 12時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 私の作品も見に行ってくれるんですか！？（あんまり面白くないかもです…）ありがとうございます！！あの…良ければお友達ってなれますかね…？ (2020年6月7日 11時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ありがとうございます！とても励みになります。今度ダイヤモンドさんの作品も見に行きますね！ (2020年6月7日 11時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
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