弐【戦闘準備】 ページ38
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開店してからの初依頼を受けたレイヤとツボミは、早速手紙で指定された場所に向かった。
「確か、ここで合ってたよね?」
「あぁ。どんな奴が出てくるのか、見物だな」
その場所は、ならず者が集まる領域に近い場所で、手紙によるとここ最近、得体の知れない化物が現れるらしい。
「恐ろしいわね」
「化物連れてるお前が言うな」
今回、目には目を、化物には化物をということで、紅葉とヤミィも同行している。
「化物って、酷い言いようね。友達なのに」
「傍から見れば十分化物だろう」
身も蓋もないレイヤの言葉に、紅葉が口を挿む。
「傍からて、うちらの姿は普通見えないよ」
ヤミィも賛同するようにレイヤの肩の上で鳴くが、レイヤは全く気にする様子も無く眼鏡の設定をいじっている。それと同時に、蜂を数匹取り出して周辺に飛ばした。
「とりあえず、ソイツが出てきたら教えてくれ」
レイヤがそうツボミに呼びかけた時、気味の悪い音が全員の耳に入った。
「早速お出ましのようね。レイヤ!」
「そのようだな。全員戦闘準備!」
レイヤはそう言いながら腰の銃を確認した。ツボミ、紅葉はとあるものの準備に取り掛かり、ヤミィはレイヤの視界のサポートに就く。
ツボミは視界の隅に化物の姿を捉えた。
「思ったより大きい……。どうする?」
ツボミは化物を見ながらレイヤに訊く。
「とりあえず向こうが動くのを待とう。実は大人しい奴だったりしたら気の毒だろ。だが、とりあえずアレの用意しといてくれ」
レイヤの返事にツボミは頷き、紅葉を連れて道の角へ向かった。一方のレイヤは視界の調整を終えると、建物の陰から出て化物と目を合わせた。
「何だァ、お前ら?」
化物はレイヤらの存在に気付くとそう問い掛けた。レイヤは特に怯むことなく答える。
「ここに化物が出ると聞いてその調査に来た」
「俺がその化物だァ。それを知って来たなら、やられる覚悟もできてんだろうな?」
化物はそう言って嗤った。レイヤは確認を入れる。
「それは宣戦布告と捉えて間違い無いな?」
「宣戦布告だァ? 違ェな。お前らを一方的に叩きのめすんだよ!」
化物はそう言うが早いか、レイヤに飛び掛かった。
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そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ではこちらから向かわせていただきます! (2020年6月7日 13時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 面白かったですか!!良かったです!ボードでお話全然大丈夫ですよ!どっちのボードでしますか? (2020年6月7日 13時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» とんでもない!面白かったですよ! お友達大歓迎です!ぜひよろしくお願いします。(あまり浮上できないかもしれませんが、)ボードでお話しませんか? (2020年6月7日 12時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 私の作品も見に行ってくれるんですか!?(あんまり面白くないかもです…)ありがとうございます!!あの…良ければお友達ってなれますかね…? (2020年6月7日 11時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ありがとうございます!とても励みになります。今度ダイヤモンドさんの作品も見に行きますね! (2020年6月7日 11時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
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