捌拾【砕け散った】 ページ34
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「残念だったな」
煙の怨霊はそうせせら笑って杖を振った。杖が使われるまでの僅かな間にレイヤができたことは、投げ飛ばされたヤミィを受け止めることだけであった。
煙の怨霊が杖で妖魔石を叩くと、押し込められていた力が一気に放出された。そのエネルギーをもろに受けた煙の怨霊は消滅し、Yサークルの外郭も粉砕された。
ヤミィもその一部を受けたが、幸いレイヤがしっかりと抱えていたから吹き飛ばされずには済んだ。その代わりに衝撃はレイヤに伝わり、身体はしばらく空を彷徨った後、地面に叩きつけられた。
＊・＊・＊
覚醒した転生者たちは、確実に輪廻を追い詰めていった。
煙が立ち込め輪廻の視界を防ぐと、吹雪が吹き荒れ、人魂が飛び交った。さらに霊体のキュウビ、椿姫の攻撃が輪廻にダメージを蓄積させていく。
輪廻がほとんど反撃せずに攻撃を受けているのを見て、バケーラはあることを確信した。輪廻はエンマ大王に転生の能力だけでなく、妖怪としてのほとんどの能力を奪われたと。そしてその能力は、今もなお妖魔石に封じられている――
「だとしたら勝てる！ このまま輪廻を倒せるど!!」
バケーラは夢中で叫んだ。しかし、転生者たちが優勢であったのはここまでだった。
突如Yサークルに亀裂が入ったかと思うと、そのまま爆発するかのように砕け散った。
粉々に砕け散ったYサークル。中から力が溢れ出し、暴風や石の破片の弾丸となって転生者たちを襲った。転生者たちはそれを何とか防ぎ、気絶したままだったジンペイはエマが寸でのところで救い出した。
一方で、解き放たれた力の一部は輪廻に降り注いだ。輪廻は歓喜の雄叫びを上げた後、不敵に笑った。
「実に懐かしい……。フフフ、久しぶりに、暴れてみましょうかねぇ」
どうやら、輪廻は封じられていた能力を取り戻してしまったらしい。
肩慣らしとばかりに輪廻が片腕を突き出すと、そこから強大な力が出て、転生者たちを呑み込んだ。
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そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ではこちらから向かわせていただきます！ (2020年6月7日 13時) (
レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 面白かったですか！！良かったです！ボードでお話全然大丈夫ですよ！どっちのボードでしますか？ (2020年6月7日 13時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» とんでもない！面白かったですよ！ お友達大歓迎です！ぜひよろしくお願いします。(あまり浮上できないかもしれませんが、)ボードでお話しませんか？ (2020年6月7日 12時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 私の作品も見に行ってくれるんですか！？（あんまり面白くないかもです…）ありがとうございます！！あの…良ければお友達ってなれますかね…？ (2020年6月7日 11時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ありがとうございます！とても励みになります。今度ダイヤモンドさんの作品も見に行きますね！ (2020年6月7日 11時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
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