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漆拾捌【目覚めよ】 ページ32

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 輪廻、エマ、そしてメラの様子を見ていたツボミたちは、何か記憶の底に置いてきたものがあるという感じが湧いた。

「さっきの赤い猫……」

 フブキが呟くと、サン太夫も続く。

「はい……。どこかで見たことあるような……」
「いつか、確かに……」
「うむ……、遠い昔……、どこかで……」

 ツボミと九尾も記憶を辿ろうとするが、どうにも思い出せない。園等先生は何も言わないが、考えることは生徒たちと同じであろう。

 悶々としている魂を前に、メラは仕方無いとばかりに息を吐いた。

「ったく、面倒臭ぇな」

 メラは力を拳に溜めると、それを一気に放出した。

「とっととやる気出しやがれ!!」

 咆哮と共に、力によって浮かび上がったのは、『メラメライオン』のシルエット。

 その瞬間、眠っていた全ての記憶が次々と呼び覚まされ、繋ぎ合わされていった。



輪廻


ぬらりひょん


エンマ大王


妖魔界


Yサークル


転生


YSP


Yの魂


妖怪


目覚めよ、Yの魂を継ぐ者たちよ



「そうでした……。僕たちは、確かに、生まれる前、『何か』でした……」

 コマはわなわなと震えながら語りだした。

「ジンペイ君、僕たちが出会ったのは、偶然ではなかったようですね」

 未だ目を覚まさないジンペイに声を掛けているのか、それとも別の方向へか、本人も分かっていないだろう。コマは続ける。

「そして、僕たち(・・)がこの学園で出会ったのも、この地(・・・)に学園が建ったのも、全ては、魂が引き寄せられたのです。あの妖魔石に――、ぬらりひょん様のご意思に――」

 コマの言ったことは、魂を継いだ者たちが考えていたことと一緒だった。フブキ、コマ、園等先生が決意を述べる。

「ぬらりひょん様」
「ご安心を」
「エンマ大王様は、我々がお護りいたします」

 3人の言葉に、九尾も続く。

「そして、妖魔界が受けた屈辱」
「我らがこの現世で晴らしてご覧に入れましょう!」

 ツボミの宣言と共に、5体の妖怪――ふぶき姫、コマさん、えんらえんら、キュウビ、そして椿姫が、その姿を現した。

漆拾玖【最奥部にて】→←漆拾漆【無様な最期でした】



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そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ではこちらから向かわせていただきます! (2020年6月7日 13時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 面白かったですか!!良かったです!ボードでお話全然大丈夫ですよ!どっちのボードでしますか? (2020年6月7日 13時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» とんでもない!面白かったですよ! お友達大歓迎です!ぜひよろしくお願いします。(あまり浮上できないかもしれませんが、)ボードでお話しませんか? (2020年6月7日 12時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤモンド(プロフ) - そら*フィアさん» 私の作品も見に行ってくれるんですか!?(あんまり面白くないかもです…)ありがとうございます!!あの…良ければお友達ってなれますかね…? (2020年6月7日 11時) (レス) id: 5f9687d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ダイヤモンドさん» ありがとうございます!とても励みになります。今度ダイヤモンドさんの作品も見に行きますね! (2020年6月7日 11時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら*フィア | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月7日 0時

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