始まり ページ1
いかにも怪しい実験室にある何やら怪しげな液体の中に、小学生ぐらいのコードに繋がれた人影が見える。液体の入れ物には、それぞれ01〜15の番号が振られている。
01〜07の入れ物の中の液体が抜かれ、『人』に繋がれていたコードが取れていった。
「No.01〜No.07の起動を確認」
容器が真上に回収され、その後には容器の底だった部分と先程まで液体の中にいた『人』が残っていた。
「担架を持って来い。こいつらを第二研究室に運ぶぞ」
慌ただしく動き回る白衣を着た大人たち。
担架が運び込まれると、大人たちは『人』を担架に乗せてどこかへ走り去っていった。
第二研究室に運び込まれた『人』は、医療機器に繋がれていた。
「実験体の様子はどうですか?」
緑髪で黒い服を着た男が白衣を着たものの一人に尋ねた。
「今のところ、特に異常はありません」
淡々とした返事が静かな研究室の壁に反響する。
「それは良かったです。この実験体たちは、私たちの『目的』の為に必要ですから」
男の目は眼鏡と髪に隠れて見えないが、その笑みだけは隠れてはいなかった。
男が出て行くと、研究室から人の声が消え、機器のピッ、ピッ、という音だけが、空しく響いていた。
数日後、異常な機械音が研究室でうるさいほどに鳴り響いた。
「No.01、異常発生」
「No.05、もうこれ以上持ちません」
「No.04、生命反応低下」
機械音が鳴ってからNo.01,05が生命活動を停止するまではあっという間だった。
間髪を入れず、No.02,03,04,06,07にも異常が起きた。
「何としても止めるんだ」
研究室は騒然となった。その中で、No.04が静かに生命活動を停止した。
No.01〜07の中で、一週間後まで生き残った者は、わずか四人だった。
No.01〜07の取り出しから二週間後、残るNo.08〜15の取り出しが行われた。
No.01〜07の反省を生かしたお陰で、取り出し後すぐに生命活動を停止したNo.10、検査中の事故で反応を消失させたNo.13以外は全て生存した。
生存した十人は、いくらかの検査や実験の後、十個のワールドに分けられた。そして、彼らを『人間』の世界に送り出しても支障がない程度に教育し、『バディファイト』を教え、『目的』を果たす為に必要なスキルを叩きこんだ。
彼らは研究室から旅立ち、世界を変えるために歩き始めた。
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のオススメワールド
百鬼夜行
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そら*フィア(プロフ) - *ゆき*さん» ありがとうございます！とても励みになります。更新(遅いけど)頑張ります！ (2020年4月1日 8時) (
レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
*ゆき*(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品だったのでお気に入り登録をさせていただきました！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 23時) (レス) id: a8dbab42c0 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - ヒメアミさん» 分かりました！お願いします！あと、作品を見てくださってありがとうございます！ (2019年12月22日 13時) (レス) id: 8aa2e0c93a (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ - 大変申し訳無いのですが、ここで勇学のパス教えて良いですか？後、面白い作品書いてるんですね！ (2019年12月22日 10時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
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