恋の七星召喚【原神/セノ】

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根源の罪とは、この世における万般の罪を起こすものであるとされ、これに基づいて賢者たちは教令を制定している。



「父は、どのような罪を……」

「言語の起源について追求していた」



声が、肩が、指が震える。

集大成に相応しいと言うほどの大きな研究は、根源の罪をも犯すものであったのか。



「この罪について明るみになったのは、お前の父が教令院を辞めてもう何年も経った後だった。アアル村にて問題を起こした男が羊の集団の末端であることが分かったんだ」

「……」

「俺が行動を起こした時にはもう遅かった。お前の父は死んでいた」



彷彿とされる。父が息絶えた瞬間が。



「最後の研究で、お前が手伝ったと言っただろう？」

「…はい」

「だからお前が今狙われているんだ」

「どういうことですか…….？」

「お前の首の裏にある羊を模した紋様、これはあの集団の研究を完成させる生贄としての印だ」



( 生贄……？ )
私が研究を完成させるためのピースだったなんて。そうさせたのは紛れもない私のお父さんだったなんて。

それに、誰かも分からない人のための生贄になるなど、私は絶対に嫌なのだ。嫌という気持ちよりも、恐怖でどうにかなってしまいそうだ。



「すまない、お前には笑っていてほしいんだが…」

「あ、いえ…すみません……」

「だが俺は、仲間に尊敬と誠意を持って接している。だから大事なことははっきりと言うんだ」



そんな強い信念を持っているセノさんだからこそ、今語られたことを受け入れられるし、今までの言動が調査のためということに悪い感情なんて抱かなかった。

羊は富と吉祥を象徴しながら、一方ではとある国で羊が神に捧げられる絵画が存在する。腹から血を流しながらも生贄として崇められている姿があると。



「奴らはしっぽを出した。きっと焦っているんだ。俺は数日後、マハマトラを引き連れて奴らを討伐しに行く」

「セノさん」

「どうした」

「私も連れて行ってくださいませんか」



どうか私に、力にならせてほしい。



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