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( ……え？ )
そして私の腕を持っていた男性や、私を囲んでいた人達がその場へ倒れ込んだ。立ち尽くす私の前に、一人の青年が降り立つ。
「え、あ……あの、ありがとうございます」
「俺と七星召喚をプレイしないか？」
「………え？」
目が合って二秒目、私は対戦を申し込まれたのだった。
それから近くの切り株を使って、厳選を重ねた私の最強デッキを広げる。そうして向かい側に座った救世主の姿を漸く認めたのだが、褐色の肌と右目に掛る白い髪の毛、赤い瞳がぎょろりとこちらを見た。
「準備は出来たか？」
「は、はい…！」
「よし、始めようか」
彼が手を広げた。勝負は幕を開けた。
「ま…負けました……」
あっという間だった。アクションカードを駆使した戦い方に全く歯が立たず、回復虚しく大敗を喫した。
僅か数ターンの決着に対して、彼は歯牙にもかけないと言ったように「…そうか」とカードを片付け始めた。この場を立ち去ろうとするから、思わず待ったを掛ける。
「あ、あの、私はどうして負けてしまったんでしょうか…」
よければ今後の参考にしたいです、と言うと振り返った彼の目線に刺された。
「キャラカードの組み合わせ自体は悪くないように思った。どちらかと言うとアクションカードの方を改善した方がいい」
「…なるほど…」
「そのキャラカードの組み合わせであれば、HPを回復して持久戦に持ち込むよりは、武器や聖遺物を駆使して早期決着を図る方が賢明だろう」
的確なアドバイスに「ありがとうございます」と深々とお礼をすると、「礼には及ばない」と背を向ける。その背中を見届けてから「よし」と気合を入れて立ち上がり、家路についた。
誤魔化さず、予選敗退したと言おう。今回の反省と救世主である彼のアドバイスを受け入れ、もっと強いプレイヤーになろう。
拳を握りしめ、いざ玄関の扉を開けると、食物のいい匂いが立ち込めた。それに誘われるようにリビングへ歩を進めると。
「……えっ！？」
「…先刻ぶりだな」
先程別れを告げたはずの救世主がそこにはいた。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
