01：凄腕プレイヤー ページ1
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それはもう何年も前の記憶。きっと私しか覚えていないであろう思い出。
「Aさん、起きてください」
「………朝…？」
「朝です。朝ごはんの時間ですよ」
まるで長い夢でも見ていたような気分だ。肩を揺らされる感覚に瞼を開ければ、私の顔を覗き込むキャンディスの姿があった。キャンディスは今日も美麗だな、などと思いつつ飛び起きる。
「キャンディスの朝ごはん！？」
「はい、キャンディスの朝ごはんです」
ふふ、と微笑むキャンディスの背を追い掛け、リビングの特等席へと腰掛ける。
「キャンディスって最近、自分のことキャンディスって言うの好きだよね」
「Aさんが『キャンディス』って呼ぶのが、何だか愛らしくて…つい真似してしまうんです」
すみません、と困り笑顔を見せるキャンディス。そう言うキャンディスの方が可愛いよ、なんて心の中で返しつつ。
今日の朝ご飯はツルツル豆の入ったミントスープと、デーツナンであった。流石私の好みを熟知しているなと、キャンディスの愛がたっぷりと詰まった食物を頬張る。
それを向かい側の席でニコニコと眺めていたキャンディスが、ふと思い出したように私を見た。
「そういえば、今日はお客様がいらっしゃいますから、Aさんも応対を手伝っていただきたいのです」
「うん、いいよ。でもお客様って……？」
「それは、大マハマトラの──」
キャンディスが言い切るより先に、アンプおじさんがこちらへ顔を覗かせた。
「おーいA、そろそろ時間なんじゃないか？」
「ああっ、そうだった！ごめんキャンディス！私ちょっと行ってくるね！」
「どこへ行かれるのですか？」
「第一回七星召喚頂上決戦スメール大会！」
今日は一世一代の大勝負。優勝すれば他国の精鋭達と対戦ができるまたとない機会なのである。
キャンディスに縫ってもらった専用のケースと、厳選を重ねた最強デッキを袋に閉まって、足早に村を後にしたのだった。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
