Episode 18 ページ20
そして、徐々に元々血色の悪かった死柄木さんが、死体化していく。
『さあ、オペ開始だ。』
いつも持ってる折りたたみ式のナイフで、銃弾跡の足を切り落とす。
「彼を殺すつもりですか？」
目を見てはないが、目を細められた気がした。
睨まれているに違いない。
『まさか、ないですよ。それよかあんまり話しかけないで下さいね。集中しないといけないですから』
自分の身体治す時も思ったけど、この瞬間が1番綺麗だと思う。魚の背骨が綺麗に取れた時並の快感だ。
まず、骨がﾋﾟｰﾝっと構成される。
その後に、ゾンビの血液も臓器も筋肉もない薄っぺらな皮膚が紡がれていく。
ああ、これもお願いしないと
『黒霧さん、これが終わったら何か肉系の料理を彼と私に振舞って下さいませんか？体力回復に必要なんです。』
「分かりました、今作りますね」
えっ作るの？
すんごい家庭的！！！
いや、バーだから普通なのか？
彼の足はもうほぼ完治していた。
だが、もう時間切れだ。
USJでチンピラ共と戦った体力は完全復活していない。
その上、教員が撃った銃弾を補った骨の分まである。
腕はまた後日だな。
もう1度彼に噛み付く。個性解除の合図。
個性を解除すれば、全体の筋肉や脂肪を取って皮膚の下の[ナカミ]がつくり出される。
ムクっと死柄木さんが起き上がった。
よかった、成功だ。
「腹減った、黒霧何か出せ」
「彼女の指示でもうできています。」
無心で食べ続ける死柄木さんを見、安心した。
それも束の間、今度は私の腹が底を尽きる。
まずい、これは非常にまずい。
下手をすれば、迷惑被りかねる。
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りつ - とても面白いですね！もう更新されないんですか？ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: 1c2458a4e1 (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - どなたか存じ上げないですけど、お気に入り登録と最高評価ありがとうございます！！！！！！！！！！ (2017年8月7日 11時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しどけ | 作成日時：2017年7月24日 0時
