Episode 14 ページ16
今だ、今こそ。
目の前にはヴィラン。
そして、平和の象徴、No.1ヒーローオールマイト。
この機を逃してはならない。
「俺はなオールマイト！怒ってるんだ。
同じ暴力がヒーローと敵でカテゴライズされ、善し悪しが決まるこの世の中に！！」
「自分が暴れたいだけだろ、嘘つきめ！」
『先生、私は嘘じゃないと思います。私、ずっと疑問に思ってたんです！質問、いいですか？』
「テメェ、椎葉、今の状態わかって言ってんのか？敵前だぞ、このアホ！！！」
『うるさいなぁ、外野は黙ってろよバクゴークン？』
殺気を込めて爆豪くんを睨む。
怯んだか、弱者め
『先生、今の世の中はどうですか？全ての人民が生き易い世の中ですか？
個性で溢れかえった世界で、引ったくりの敵相手に訓練を受けていない素人に、プロヒーローは殴る蹴る倒す。或いは殺す。
どう考えても不平等極まりないと思わないですか？
暴力行使で平和は望めない。暴力は暴力を生むことしかできない。だから世界中の戦争は中々終わらないんだ。
もし、世界に敵がいなくなってヒーローとその他市民だけの世界になったとしましよう。
かつてのヒーローは、敵に向けていた暴力が奮えず欲求不満で街中を暴れ出す敵になりますよ。
ココで私の志望動機だ。
私は決してヒーローなんかになる為にここにいる理由ではないのです。
後先考えずに個性を振りまくヒーローよ、ヒーローとは何ですか？敵とは何ですか？
敵に基本的人権の尊重はないのですか？
何を基準に「敵」なんて決めつけてるんですか？
さあ答えてください、平和の象徴オールマイト。』
「椎葉少女、今はそんな事言ってる場合か。どきなさい。」
肩に手を置こうとしたオールマイト先生の手を振り払った
『逃げたな？失望しました
先生、前から思ってた事を1つ。アンタは教師向いてないよ』
「な、なんてこと言うんだ！！」
ああ、確か、緑谷くんファンだっけ？
『この短期間で教免なんかが採れる訳が無い。先生になれたのは、'No.1ヒーローである'という傲りが許したこと。
頑張って教免採った人をバカにしてるんですか？』
後ろで生徒らが戦闘態勢に入る。
「6対2か、数の有利はこちらにある。いけるぞ」
『待って、轟くん。6対2？
そんなの絶対にダメだ、不平等だ。』
「椎葉さん今日どうしたの、変だよ？
正気に戻って！！」
『私は至って普通だよ緑谷くん。いつまでもヒーローヒーローって夢みてる君たちこそ醒めたら？』
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りつ - とても面白いですね！もう更新されないんですか？ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: 1c2458a4e1 (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - どなたか存じ上げないですけど、お気に入り登録と最高評価ありがとうございます！！！！！！！！！！ (2017年8月7日 11時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しどけ | 作成日時：2017年7月24日 0時
