優と付き合って ページ3
まさか俺が年下に興味があっただなんて。
好きときづいてから一人苦笑した。
どこに惚れたとか。そんなのはなかった。
ただ。ただ。好きになっただけだった。
優｢月夜｣
貴｢ん？｣
優｢俺達。ずっと一緒にいられるか？｣
貴｢...｣
その答えを出せない俺はきっと最低だ。
答えはNOだ。
絶対。優にはいえない答え。
ごめん。ごめんね。優。
今幸せなのは今だけなんだ。
俺は一人になった夜桜家をなくならないようにしなくてはならない。
きっと。優と付き合っているのは無理だ。
夜桜家も優秀の子を生むのを期待している。
それはなくなる前の母親から聞いた言葉。
俺はきっと優ではなく。もっと優秀な人と結婚しないといけない。
それは暮人に言われることかもしれないし、アリアに予知をかけられるかもしれないし。
それでも。今は優と一緒にいたい。
貴｢ねぇ優｣
優｢ん？｣
貴｢俺達。きっと一緒にいられない。｣
優｢...｣
貴｢それでも...それでも俺の隣にいて...いつか別れるかもしれない...俺と...｣
優｢...当たり前だ。いつどこでその時が来ようが月夜と付き合う前に覚悟してんだよ｣
貴｢優...｣
優｢...な？その時まで俺達は一緒だ｣
貴｢！あぁ！｣
来なくてもいい未来。来て欲しくない未来。来て欲しい未来。
俺らの未来は来て欲しくない未来。
来ないでくれ。そんなこと頼んでも時間は進む。
いくら自分の時計を止めたって周りの時計は進む。
俺は優と一緒にいたい。
わがまま言えばきっとそれでもいいって言われるかもしれないけど、
優の思いを無駄にする。
貴｢やだな...来ないでよ...未来。俺は優といたい｣
誰にも届かない。風が俺の言葉を運ぶ。
"縛られるでない。お主はお主の道を進むのよ。"
風に乗ってきた言葉は聞いたことのある声で。
貴｢...気の所為...？｣
アリア｢何してるの？月夜。｣
貴｢...ううん。何でもない。帰ろっか｣
"幸せに生きろ。月夜。"
"貴方は自由に生きていいの。"
貴｢...また...｣
アリア｢...？月夜！はやく！｣
貴｢あ、はーい！｣
アリア｢(私の予知では...ｸｽｯ言わない方がいいかも貴方の幸せのために)｣
今の幸せを。
貴方と一緒に。 謎の大佐 深夜side→←グレンと付き合って。 謎の大佐
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作者名：練 紅紀 | 作者ホームページ：http://uranaimonsuto
作成日時：2015年11月30日 4時
