謎の大佐短編集！ (ページ19)

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吸血鬼になったら謎の大佐ページ19

どうして...どうしてこうなった...？

貴｢...ハッ...ハッ...ハッ...｣

辛い

苦しい

クルル｢あはっ...早くその人間の血を飲んだら？｣

俺の前に横たわる人間に目を移す

口から少量の血が出てる

その血にゴクリと喉がなる

貴｢...ハッ...ハッ...ハッ.....｣

クルル｢...そっ...無視？｣

するとクルル・ツェペシは1歩、俺の元へ近づく

手が俺の頭へ触れる前にとても、とても聞きなれた声がした

リリス｢そのへんにしといてよクルル｣

リリスだった。黒い髪に二つ結んだ三つ編みが揺れる。真っ赤に濡れた赤い瞳が俺を見つめる

貴｢！？...リ...｣

リリス、といおうとしたが苦しさに声を出すこともままならない

クルル｢あら貴女がここに来るなんて珍しいわね？｣

クルルはリリスの方へよるリリスは俺を見つめたまま言った

リリス｢クルルが月夜を吸血鬼にさせようとしてるんだもの見に来るじゃない｣

そう、クスッとわらった。

貴｢ふ...ふざけるな...っ...俺は...吸血鬼には...っ！！｣

リリス｢なるのよ｣

グイッと俺の頭をつかみ無理やりリリスの方へ向かせて追い討ちをかけるように言った

リリス｢だってもうクルルの血を吸ったでしょ？｣

貴｢！！｣

つかんでいた俺の頭を離してリリスはクルルの方へ喋りかけた

リリス｢で？次の問題は？｣

クルル｢人間の血を飲まないのよ｣

リリス｢そう...｣

貴｢ハッ...助け...アリア...｣

アリア、と発したらリリスはものすごい形相で振り返り俺のことを殴った

貴｢ゲホッ！ゲホゲホッ！！｣

リリス｢そんなに大事私よりも大事なの｣

貴｢ガッ！！｣

リリス｢ねぇ大事私よりも私よりも大事なの｣

貴｢や...やめて...リリス...｣

クルル｢それ以上殴るともっと血が欲しくなっちゃんじゃない？｣

リリス｢...そうねやめとくわ｣

襟元を離されドサッとそのまま重力に従っておちる

貴｢ハッ...ハッ...ハッ...｣

リリス｢そうだ私いいこと思いついちゃった｣

そう言うと俺を無理やり座らせリリスは言った

リリス｢私の血を吸いなさい｣

貴｢...な...にを...｣

リリス｢私は人間じゃないから問題ないわほら｣

リリスは自分の爪で首元を切り赤い血が首を伝う

その血にゴクリと喉がなる

リリス｢吸血鬼になりたくないなら私の血を飲みなさい｣

貴｢ハッハッハッハッ｣

もう

我慢ができなかった

リリスの頭を掴み首元へ向かって牙を刺した

リリス｢ふふっ...これで私のものよ...ずーっと一緒よ月夜...♪ふふっ｣