・ ページ17
・
「…裕翔。」
俺は裕翔の胸に顔を埋めた。
心臓の音が聞こえる。
……なんでこんなにドキドキしてるの?
裕「ねぇ、俺は、勘違いしてもいいの?」
「…なにを?」
裕翔の顔は全く見えないけど、声色から真剣そのものだということはすぐに分かった。
裕「やま…、涼介が、俺を嫌いじゃないって、おもってもいいの?」
「…裕翔……?」
裕「俺のこの気持ちを、心の奥底にしまわなくてもいいの?」
「………」
裕「…答えて。涼介……。」
散々自信なんて持てなかったけど、その声を聞いて本気かどうか分からないなんて事は無くて。
…この人はちゃんと俺を好きでいてくれてるんだ。そう思ったらすごく胸が苦しくなった。
言いたいことが多すぎて、どんどん言葉が溢れてくる。
それを整理する余裕はなくて、何から言葉を発していいか分からない。
裕翔の顔を見るのが恥ずかしくて、胸に顔を埋めたままの状態だけど、必死に言葉を紡いだ。
「ぉ、おれ、裕翔が…っ、『好き』ってっ。
でも、そんなのっ、絶対…嘘だから…
気にしないようにしようって…。」
裕「……うん。」
「だいたいっ、許可も取らないで泊まる奴とか嫌いだし…。なのになんで、こんなになるのか全然分かんないっ。」
裕「…うん。」
涙が出そうだ。
話を聞いてくれている裕翔の腕の中が暖かくて、柔らかい。
「っどんどん変わってく俺が、裕翔に触れたいって思うの…! 触れて欲しくなっちゃうのっ。」
裕「…やま。」
「っもう、俺が出来ることなんて…っ」
裕「…涼介。」
「裕翔に迷惑かけてるのなんてっ、俺が1番よく分かって_____!!」
・
裕「…もう、いいよ。涼介。」
「……裕、翔?」
俺のたどたどしい言葉の数々は、ふんわりと俺の頭に乗せられた、大好きな裕翔の手によって止められた。
今日の夜は、ものすごく長い。
526人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひじり(プロフ) - トトさん» コメントありがとうございますっ! いつも見ていただいてるみたいで嬉しいですっ!泣 ゆとやまヤバいですよね!?分かります!!頑張ります!応援ありがとうございます!! (2018年3月21日 15時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
トト - いつも楽しく見させていただいています!ゆとやまが大好きなのでとても嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年3月12日 16時) (レス) id: f89398fc8f (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - aiさん» ありがとうございますっ! 本当に語彙力壊滅的ですよ?汗 頑張りますっ! (2018年2月20日 17時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
ai - いえいえ!(笑) 本当に二人のもどかしさが可愛いです! 語威力なんて、私からしたらすごいと思います! がんばってください! (2018年2月20日 12時) (レス) id: e60aec4299 (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - aiさん» 感想ありがとうございます! このお話、可愛いって言葉連発してますよね。汗 語彙力なくて申し訳ないです。 更新頑張りますっ!ありがとうございますっ! (2018年2月20日 12時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひじり | 作成日時:2018年2月15日 9時