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「…裕翔。」



俺は裕翔の胸に顔を埋めた。
心臓の音が聞こえる。

……なんでこんなにドキドキしてるの?









裕「ねぇ、俺は、勘違いしてもいいの?」


「…なにを?」




裕翔の顔は全く見えないけど、声色から真剣そのものだということはすぐに分かった。








裕「やま…、涼介が、俺を嫌いじゃないって、おもってもいいの?」



「…裕翔……?」



裕「俺のこの気持ちを、心の奥底にしまわなくてもいいの?」



「………」



裕「…答えて。涼介……。」









散々自信なんて持てなかったけど、その声を聞いて本気かどうか分からないなんて事は無くて。

…この人はちゃんと俺を好きでいてくれてるんだ。そう思ったらすごく胸が苦しくなった。






言いたいことが多すぎて、どんどん言葉が溢れてくる。

それを整理する余裕はなくて、何から言葉を発していいか分からない。






裕翔の顔を見るのが恥ずかしくて、胸に顔を埋めたままの状態だけど、必死に言葉を紡いだ。





「ぉ、おれ、裕翔が…っ、『好き』ってっ。
でも、そんなのっ、絶対…嘘だから…
気にしないようにしようって…。」




裕「……うん。」




「だいたいっ、許可も取らないで泊まる奴とか嫌いだし…。なのになんで、こんなになるのか全然分かんないっ。」




裕「…うん。」









涙が出そうだ。
話を聞いてくれている裕翔の腕の中が暖かくて、柔らかい。






「っどんどん変わってく俺が、裕翔に触れたいって思うの…! 触れて欲しくなっちゃうのっ。」



裕「…やま。」




「っもう、俺が出来ることなんて…っ」




裕「…涼介。」




「裕翔に迷惑かけてるのなんてっ、俺が1番よく分かって_____!!」



















裕「…もう、いいよ。涼介。」


「……裕、翔?」







俺のたどたどしい言葉の数々は、ふんわりと俺の頭に乗せられた、大好きな裕翔の手によって止められた。









今日の夜は、ものすごく長い。

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ひじり(プロフ) - トトさん» コメントありがとうございますっ! いつも見ていただいてるみたいで嬉しいですっ!泣 ゆとやまヤバいですよね!?分かります!!頑張ります!応援ありがとうございます!! (2018年3月21日 15時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
トト - いつも楽しく見させていただいています!ゆとやまが大好きなのでとても嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年3月12日 16時) (レス) id: f89398fc8f (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - aiさん» ありがとうございますっ! 本当に語彙力壊滅的ですよ?汗 頑張りますっ! (2018年2月20日 17時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
ai - いえいえ!(笑) 本当に二人のもどかしさが可愛いです! 語威力なんて、私からしたらすごいと思います! がんばってください! (2018年2月20日 12時) (レス) id: e60aec4299 (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - aiさん» 感想ありがとうございます! このお話、可愛いって言葉連発してますよね。汗 語彙力なくて申し訳ないです。 更新頑張りますっ!ありがとうございますっ! (2018年2月20日 12時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひじり | 作成日時:2018年2月15日 9時

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