Sanctuary <Jesse×Hokuto> (ページ5)

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先生がそっと自分と俺のズボンをずらす。

肌と肌が直接触れていないのはなんだか嫌で、隙間が無いようにくっつきながら擦るようにして互いに衣服を脱がしていった。

「んはぁ、んん、」
「ぅん、っ声かわい、っ」
「っ、…っるさ、ぁ！」

今までの自分では有り得ない愛し方。

自分の欲を押し付けるような、自分の愛を、包み隠さずぶつけるような。

「せんせ、好きだよ、っ」
「っ、んぅ」

交わる瞬間も先生の奥に触れたい一心で、
今の自分がどんな顔をしているかすら気にしない。

ズンという音が似合う速度で、先生の中の全てを感じながら進む。

先生も俺も、怖いくらいに溺れていた。

「んん、っ、ぁあっ、！」
「っ、あっつ、」
「うぅっんぁ…、じぇし」

先生は俺の髪を優しく梳くように撫でる。
無意識なのか、いつもやる動作。

子供扱いされている気もしたけれど、

ペンと紙の中で生きる先生の手が
俺を求めているように思えて、
されるがままにしている。

動かない表情の先生は、ここにはいない。

縋るような、
溶けるような、

そんな姿にぴったりの表現は見つからなかった。

「せんせ、…すきだよ」

「あぁ、っ、！」

「ほんとに、ほんとに、好きなんだ、っ」

やっぱり俺はまだまだだ。

こんな時にかっこいい台詞の一つも出てこない。

ただ、貴方に夢中だ。と、
それしか言えなくなるんだ。

「っじぇしー、っん」
「なに、っせんせ」

「…今の君のほうが、魅力的だね。」

瞳には水分が溜まっていて、汗ばむ体に肩で息をするこの人は、もうすぐ30になる人には見えない。

「飾らない君は、素敵だ。」

「っ、！」

「…、んふぁ、っ、
　ちょ、！はげし…んぁあ、！」

俺も、先生も、止まらない快楽に目の前が見えなくなるのを感じた。

「ぅんぁ、っ、いく…っ、！」
「ん、おれも、」
「ぁっ、、んあぁ！」
「っ、！」

俺をおかしくさせる先生も、
きっと俺でおかしくなってる。

先生の中で弾けた熱に、先生は満足そうに微笑んだ。