・ ページ5
・
涼｢今回みたいなのはそこだけかもしれないけど
信頼関係なってないから 疑われるんだろ
ちゃんと自分を見てもらえるところにしろよ｣
裕｢おー いいこと言うー｣
2人の声と シャッターを切る音が絶えず紡がれる。
中島は余裕のある微笑みで
山田は眉間のシワが1段階深くなった。
ふと、中島の口角が落ちた。
裕｢……でも 仕事してたらそんな事ばっかでしょ｣
涼｢……｣
山田はボーッとしていて
中島はレンズを覗いているから
お互いの顔はよく分からない。
きっと、だからこんなに思ったことだけを話せるんだり
裕｢理不尽に怒られて 愛想よく振舞って
失敗した人のカバーで動き回って…
……まぁ アルバイトとかそんなもんでしょ｣
涼｢ふーん｣
・
裕｢…ぁ、｣
涼｢ん 今度はなに？｣
中島はジーンズの右のポケットに手を入れた。
そして何かをとりだした。
裕｢そうだった
1万 持って帰ってきちゃった｣
涼｢……は？｣
裕｢なんだよ そんな顔しなくても｣
涼｢え ぇ ちょ、ちょい待って
それは？誰の？、｣
裕｢あはは 心配しないでよ
レジからのじゃないって
店長が強引に俺の1万奪ってっちゃったから
流石に俺もイラっときて
帰り際に取り返してきた｣
涼｢取り返した って…｣
裕｢普通に裏の机の上にポンって置いてあったからさ？
今頃 店長がまた皆のカバン漁ってんじゃない？｣
涼｢……、｣
裕｢……、｣
涼｢……｣
裕｢ん？どうかした？｣
涼｢……っぷ、いや 良くやったよ！
俺も今のでちょっとスッキリしたわ｣
裕｢へへっ
フリーターにとって1万円っておおきいからね｣
涼｢お前の場合はまたカメラに使うんだろ
生活費はどっから出てんだよ｣
裕｢それは聞かないでー｣
涼｢まぁ興味無いけど｣
裕｢えー ひど｣
裕｢ぁ、そうだ｣
涼｢もう なんだよ今日はよく喋るな｣
裕｢……はい 寒いでしょ？｣
涼｢ぁ、…｣
山田に中島の上着が被せられた。
薄い布1枚程度の上着だけど、それでもだいぶ暖かい。
山田は照れくさそうに顔を俯かせた。
涼｢…ありがと｣
裕｢ふふっ いいえ
帰る時返してねー｣
涼｢りょーかい｣
これから始まるのは
この2人のこの空間でのお話。
…2人だけの
この世界のおはなし＿＿。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もーす - めっちゃすきです。←（急な告白） (2018年11月29日 22時) (
レス) id: 113b8b40e2 (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - まみぃさん» 読んでくれてありがとうございます！泣 あんまり恋愛要素は無いかもしれないですけど暇な木曜にでも読んでくれると嬉しいです！！！ やっぱりゆとやまは書いていて楽しいです！木曜更新守れるように頑張ります！！！！また話しましょう！ (2018年10月25日 17時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぃ(プロフ) - 新作！またまた素敵なお話 二人の空気感がいいですね 木曜日楽しみ (2018年10月18日 14時) (レス) id: 0e9b7503d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひじり
| 作成日時：2018年10月18日 11時
