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裕｢結局 俺の財布からしか1万円は見つからなくて｣
涼｢…、｣
裕｢まぁ クビだよね｣
涼｢……そっか｣
裕｢うん
違うって言っても
こういう時は意味無いね｣
涼｢…そーだな｣
カメラのシャッター音が、鳴りやんだ。
裕｢あー 新しいとこ 探さなきゃ｣
涼｢…いいの？｣
裕｢ん？なにが？｣
涼｢盗っ人扱いされたままで｣
他に言い方は無かったのかと言われれば何も言えないが、中島が『盗っ人』扱いさせたのは事実だ。
裕｢あー… 良くはないんだけどさ？
そこまで執着する程の職場でもないし
なんかもう 気は済んだ！｣
涼｢…ならいいけどさ｣
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……山田は知っている。
目の前でカメラを握るこの人が、本当は1番納得出来ていないこと。
2人が出逢ってからもうだいぶ経つが、今回のバイトは始めてから半年経ったくらいで
『やっと全部の仕事余裕になってきた』と、口の端をあげながら話す中島を見ていた彼は、
きっと 中島と同じくらいに悔しい。
心の中で『俺がどうにかしてやりたい』と思った。
裕｢ま、よくある事だし！
切り替えて頑張るよ
俺、面接で落ちたことないから｣
涼｢……そう｣
ただ、今の中島の言葉は
就職活動真っ只中の山田にとっては内心イラッときた。
彼は何度、面接で落とされた事だろう。
なるべく普通の会社で
なるべく普通な生活を
と、ただそれしか望んでいないのに。
けれど、
そんな想いは 咳払いと共に追い払った。
イライラをぶつける相手はこの人じゃない、と。
涼｢次は どんなバイトすんの？｣
裕｢うーん そうだな…｣
また、中島のシャッター音が再開した。
裕｢カフェ か…、本屋 かー…
……ぁ、時給高いから駅員のバイトもありかな｣
涼｢ふーん｣
裕｢夜は住み込みのBARのバイトがあるから
やっぱコンビニが無難なんだけどね｣
涼｢…コンビニはもうやめといたら｣
裕｢……やっぱり？｣
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もーす - めっちゃすきです。←（急な告白） (2018年11月29日 22時) (
レス) id: 113b8b40e2 (このIDを非表示/違反報告)
ひじり(プロフ) - まみぃさん» 読んでくれてありがとうございます！泣 あんまり恋愛要素は無いかもしれないですけど暇な木曜にでも読んでくれると嬉しいです！！！ やっぱりゆとやまは書いていて楽しいです！木曜更新守れるように頑張ります！！！！また話しましょう！ (2018年10月25日 17時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぃ(プロフ) - 新作！またまた素敵なお話 二人の空気感がいいですね 木曜日楽しみ (2018年10月18日 14時) (レス) id: 0e9b7503d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひじり
| 作成日時：2018年10月18日 11時
