第5話 ページ6
はぐみ「ちょい待ち。まだ私が理解出来てないよ。ちゃんと話してくれないかな？」
隼人「まぁまぁ、落ち着いて。しっかり説明するよ」
はぐみ「こんな状況で落ち着けるかぁ！！」
隼人「ほら、行きましょ行きましょ」
隼人に背中をグイグイ押され、渋々3階まで上がって行った。そしてリビングに座ったところで、はぐみが話し始めた。
はぐみ「そんで、何故急に来て急にここの世話になることになってるんですか」
優「そんな怒んなってww」
隼人「簡単に説明すると、はぐみの事が気になったから」
はぐみ「うん、説明になってないよ」
優「大丈夫大丈夫！そんな変な意味はねぇから」
隼人もその言葉に便乗するかのように、うんうんと頷いている。はぐみは意味が分からなかったが、要は自分の近くにいたい的な事なんだなと、自己完結しといた。
はぐみ「…じゃあいいよって言えたらいいね」
隼人「え」
優「なんでダメなんだよ！！」
はぐみ「当たり前。そもそも君達…学生でしょ？」
2人「…っ」
はぐみ「君達をここに住ませると、私が捕まります。それは嫌です。絶対に。また大人になってから来てください。はい、帰った帰った」
その一言で2人は黙った。だが、一向に帰ろうとしなかった。はぐみは2人の存在を無視しつつ、自分の事をした。
するとふいに、鼻をすする音が聞こえた。え？！と思い、音の出処を探すと、優から聞こえていた。慌てて近くにより、泣いている理由を聞くと。
優「俺、ここに住みたい…」
はぐみ「だから君達は学生やし、自分の家とか親とかがあるだら？」
優「親いない…………」
はぐみ「え…」
続く
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作者名：無名 | 作成日時：2021年8月13日 17時
