第3話 ページ4
はぐみ「おはよう。起きたばっかで申し訳ないけど、
ちょっといいかな?」
?「…っす」
?「…」
挨拶しながら近付き、話しかけると、金髪の人は反応してくれたが、もう1人のメガネの人は無言のまま、こちらを見つめるだけだった。痛い視線を感じつつも、平然を装いながら話し続けた。
はぐみ「まずは自己紹介するね。ここのビルの経営やってます。榊原はぐみです。君たちの名前教えてもらってもいいかな?」
優「俺が蒼羽 優で、こっちが高島 隼人」
ぶっきらぼうだったが、答えてくれたおかげで2人の名前が分かり、いくつかの質問をした。あんまり答えてくれないかなと不安に思っていたが、意外にも結構答えくれた。
はぐみ「なるほど。じゃあ喧嘩して負けて、ゴミ置き場に倒れてたっていう事やんな」
優「まぁ…そんな感じ」
隼人「……別に負けてない」
予想通りの理由だなと思っていたら、今まで静かだった隼人が、拗ねたようにぼそっと言った。すると、その声に反応した優が隼人の方に体を向けた。
優「負けたんだよ、おめぇが弱いから」
隼人「はぁ?俺のせいかよ…おめぇがバカみたいに前に突っ込むから負けたじゃねぇか」
優「あぁ?俺のせいだって言いたいのかよ!!てめぇだって途中体力なくなってたじゃねぇか!」
隼人「キーキー叫ぶなよ、猿か。…まぁ、お前みたいなバカにはお似合いかww」
優「っ!!表出ろごらぁ!!!」
隼人「負かしてやるよ」
互いに胸ぐらを掴みあって、かなりの近さで暴言を吐くもんだから怖すぎるし、「このビルの前で喧嘩なんかされる迷惑じゃね?主に私に」という正論が頭の中で入り交じっていた。
頭の中が混乱している内に、2人は表に出ようとしていて、慌てて止めた。
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作者名:無名 | 作成日時:2021年8月13日 17時