紅のストッパー 2

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スタメン発表されたあと、またベンチに移動する。
向こうの先発は佐々木朗希。

9「アレはもうA担当だからね」
『勘弁してください』

和真もいるけど1度でもホームラン打ってるAがいるのは強い。

『ストレート来てくれたらラッキーなんですけどねー』
9「…マジで言ってる？」

佐々木朗希だよ？165km/h投げてくるんだよ？ラッキーなわけなくない？

『ちゃんと見たら大丈夫ですよ』
9「…フォークは？」
『フォーク…はー、ストライクゾーン入らないやつやったら振らずにほっといて、入るやつやったら、掬いたいですね』

言ってる意味が分かるがそれを出来る大前提で話すのは分からない。()
「スライダーが嫌ですねー」なんて言ったあと、外から呼ばれて行ってしまった。

9「分っかんねぇー…」
11「まぁルーキーイヤーで日本記録作ってる奴ですからね。良吏いなかったらとんでもなかったと思いますよ」

末恐ろしく思いながら、4年ぶりのオールスターゲームが始まった。



11「アキさんも十分怖いんやけど…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

9「打っちゃったよ…」
De2「スタンド入っちゃったよ…」

一回裏でAが代打で打席へ。
普段と違う采配もオールスターの楽しみだなぁとか思ってたら、あいつほんとに打ちやがった。しかもホームラン。

9「佐々木朗希得意だよね？」
『怪物ですよ』
9「お前もな」

自分の打席から戻ると、広島メンバーが俺の名前が入ったタオルを広げていた。

9「ちょ、なに、持って来てたの(笑)」
『広島勢の分ありますよ』

確かにさっきのAの打席で牧がタオル掲げてたな。

9「牧にも貸したんだ」
『？、貸してませんよ？』
9「え？」
De2「あ、これ私物っす！！」
9「嘘だろお前」

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