紅のストッパー

耐 ページ34

Aside

7「A」
『はい王子』
7「ちょっと見てもらっていい？」

鯉のプリンス･堂林さん。通称、いやA称「王子」。
昨日2試合ぶりのスタメンでヒットが出なかったせいか、顔がいつもより引き締まっている。

『力みすぎてますよ。リラックスです』
7「うん、」
『ん、いい感じですね』
7「ごめん、ありがとう」
『いえ、王子のお望みとあらば』
7「もうええから(笑)」


そして試合が始まり、3回裏。



『っし！』

待ち望んだ王子のホームランで先制。頷いて喜びを噛み締める。

試合途中、ベンチに出て秋山さんの元へ行く。
たまに、こうやってスコアラーさんみたいなことをしてる。
「このピッチャーならこの球」だとか「ここ狙った方がいい」だとかを伝える。その人によってそれぞれ。
前は自分の勉強として考えるだけやったけど、新井さんにちょこちょこ言っとくように言われた。

『秋山さんやったら、逆方向でも大丈夫やと思います』
9「ん、分かった」
『…同級生気になります？』
9「、うんまぁね」
『…しぶといですからね、誰よりも。じゃ、打って来てください』

その後の龍馬さんの追加点もあり、カープの勝ち。
秋山さんのヒットが無かったけど、セーブ付いたので満足。
そして大地さんと王子と一緒にお立ち台に立てるらしい。
死ぬの？私。

･→←ハンドパワーです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す