153 ページ16
たなか「アンタはまだ青春知らずだから想像もつかないでしょうけど･･･高校卒業してから十ン年はシビアよ。負け組と勝ち組に線引きは一目瞭然！」
『ひぇっ･･･』
なんか他人事じゃないかも･･･
たなか「アタシの日の丸弁当を笑ったあの子も。アタシの穴あき靴下を捨てたあの子だって。今じゃアタシを羨望の眼差しで見上げるわ。あの子たちの年収がアタシの月収だもの！」
『ゎ･･･』
たなか「会社の営業も軌道に乗ってるし公私共に充実してるって感じ？アタシに着いて来なさいよ、ね？この間の専属モデルの話が生きてるうちに。他の子にも同じ事言ってるとか思っちゃダ・メ・よ」
『は、はい･･･考えておきます･･･』
たなかさんは親愛の目で私を見ている。
･･･たなかさんのことが少しわかった気がした。
たなか「･･･あぁ、随分前に貰った4万円。アンタ、あれ十分元とったわよ。アタシの講演会のギャラね、60分でン十万円なんだから！ロハでタメになる話いっぱい聞いたでしょ？」
『ふふっ、はい･･･出世したら全部払いますね』
たなか「･･･ロハなんだからいいわよ」
『え？でも前、出世払い──』
たなか「ロハなんだからいいの！"分かりました"の言葉しか受けつけないから！」
え？え？たなかさんなんか変なものでも食べたのかな･･･？
『はい･･･分かりました』
たなか「それでいいのよ、じゃあね」
たなかさんはそう言い残して去って行った。
･･･そろそろ寮に帰ろう。
──7月3日・金──
放課後、生徒会室に行くと役員たちが揉めていた。
小田桐「何度、説明すればわかる？これだから無能なやつとの会話は･･･」
「なんで女子のあたしが疑われるの？男子トイレのタバコの吸殻でしょ？」
･･･どうやら副会長と言い合いをしているようだ。
小田桐「喫煙した女子が男子トイレに吸殻を持ち込んだ可能性は否定できまい？」
「そんな事言ってたらキリねぇだろうが！」
書記の男子生徒も小田桐くんに食ってかかる･･･確実に小田桐くんが孤立した状態だ。更にはみんな帰ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメント、ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2021年3月16日 12時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編楽しみです!アイギスのところ良かったです!応援してます！(*>∀<*) (2021年3月16日 11時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます(*^^*)見下ろす表現が難しかったので分かって貰えて嬉しいですっ！イラストはアイビスペイントを使って描いてます (2021年2月22日 18時) (レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 書き忘れたのですが、イラストはなにで描いてますか？ (2021年2月22日 18時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 160話のイラスト理君がハイライトの入っていない目で順平のことを見下しているのが殺気を感じました。これからもイラスト楽しみにしてます(*≧∀≦) (2021年2月22日 18時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嫌われ者 | 作成日時：2021年2月13日 10時
