ペルソナ3~The Butterfly Dream~[IV]

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たなか「･･･ねぇ、考えてみない？一生、体育館履きで苦労はさせないから」

『え、えっと･･･』


なんか言葉の文句がプロポーズみたい･･･体育館シューズだけど･･･たなかさんから好かれてる･･･って考えていいのかな。少し分かった気がする･･･たなかさんのこと


たなか「･･･っと、こんなことしてる場合じゃなかった。欠員出た分、来月の予算を組み直さないと･･･新しい子を採るにしてもまた最初から育て直しで経費が･･･」


･･･たなかさんも社長さんなんだなぁ･･･
たなかさんは独り言を呟きながら去って行った。
私もそろそろ帰らないと･･･

ポロニアンモールを出ると見慣れた人影を見つけた。


『あれ？順平くん･･･先帰ったんじゃなかったの？』

伊織「ん？まあな･･･用事終わったか？」

『う、うん･･･終わったけど･･･』


わざわざ待っててくれたの？


伊織「じゃ、帰ろーぜ」


順平くんは頭の後ろで手を組みながら歩いていく。


『･･･ありがとう、待っててくれて』

伊織「いーって、気にすんなよ」


順平くんと一緒に寮に帰った。



◆
影時間･･･自室でベットに寝転がっていると気配を感じた。


ﾌｧﾙﾛｽ「やあ･･･何を伝えに来たか分かる？」

『もちろん･･･もうすぐ来るんじゃないかって思ってた』

ﾌｧﾙﾛｽ「フフ、そろそろ慣れてきたのかな･･･あと1週間で次の満月だね。準備は出来てるかい･･･？気をつけてね」


そう言ってファルロスは微笑む。


ﾌｧﾙﾛｽ「また会いに来るよ」

『･･･うん』


ファルロスは消えていった。



──7月1日・水──
7月に入り気温も上がってきている。


『ふう･･･』


放課後、仕事をする為に生徒会室のドアを開けた。
それから生徒会の仕事をこなし･･･ってあれ？そう言えば･･･


桐条「小田桐がないな。今日は欠席か？」

伏見「あ、いえ･･･学校には来てるみたい、です･･･」

桐条「どういう事だ･･･？」


小田桐くんが生徒会の仕事をサボるなんて･･･考えられないし


「きっと"刑事ゴッコ"で忙しいんですよ」

書記の男子生徒がそう言う。

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