意地悪 18 ページ19
･
ﾄﾞｶﾞｯ ,
歪な音 , 弱々しい声が響く。
「大丈夫か」
あっという間に轟君が
男達を退治してくれたのだ
私は安心してしまって
腰を抜かし立ち上がれない。
『っごめん , 轟君…』
「謝んな , 帰んぞ」
ひょいっと私を抱き上げ
寮方面へと歩き出す
『と , 轟君…私 , 重いよね？歩くよ？』
「腰抜けてるやつが言ってんな。黙って抱っこされとけ」
今日の轟君は珍しい。
優しくされすぎて , 頭がおかしくなりそうだ。
「俺の部屋でいいか？」
『私は大丈夫だけど…』
いつもは絶対に入れてくれない轟君の部屋。
ｸﾗｽの子に会わないように
慎重に部屋へと向かい入っていく。
入ればすぐﾍﾞｯﾄﾞに優しく下ろしてくれて
轟君の行動全てが優しくて
溶けてしまいそうだった
「…ごめんな , あの時お前も連れて行けば良かったな」
『！…』
轟君が謝った…？
あまりに初めてで突然で
唖然としてしまう
「怖い思い…させちまったな」
申し訳なさそうな表情をする轟君。
そんな顔 , 私にしてくるとは＿＿
『っ…ぅ……』
「!?…泣いてんのか？」
轟君の声 , 表情 , 行動 が全て。
さっきの男と全然違うくて , 優しくて。
思わず涙が出てきてしまう
『轟君が , 来てくれて……嬉しかった…』
『来てくれてなかったら , 私っ＿＿＿』
ｷﾞｭｯ と言葉を遮られる温もり。
轟君のものだとすぐ分かった。
「…そんなブス顔みせんな。勿論 , 他の奴らにも」
暖かい腕に力が籠るのが分かる。
貶された気がするが
そんな事を気にする暇なんて無くて
『来てくれて良かったぁ…』
無意識に相手の背中に腕をまわし
轟君の胸をしばらく借りた。
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ゆうゆ(プロフ) - 最＆高 (2023年3月26日 20時) (
レス) @page25 id: 3bd7384eef (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして、すごく楽しく読ませていただきました。とても感動しました。素敵な作品に出会えてよかったです。これからも応援しております！ (2018年9月4日 15時) (レス) id: 848dc7d4a4 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - かっぱ寿司さん、ありがとうございます。 すごく楽しめました。 轟くんが悪口言ってて最初は笑ってたけど、最後の最後ですごく感動しました。 このお話を読んでいたら、青春っていいなって思いました。 これからも頑張ってください！応援しています。 (2018年2月21日 20時) (レス) id: 571c7b9062 (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - あーヤバイーこれからの轟君達の続き気になるーーーﾁﾗｯﾁﾗｯﾁﾗｯ (2018年1月19日 22時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ寿司(プロフ) - *ゆずは*さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2017年10月24日 13時) (レス) id: f0d28603a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱ寿司 | 作成日時：2017年9月14日 19時
