恋と涙～緑～ No.3 (ページ29)

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どんなけ走ったか。

やっとの思いで家に到着した。

『…ﾊｧ…ﾊｧ…疲れた…！』

渋「よぉ！ダイエット？」

『違いますっ！！！』

渋「ってか、走って大丈夫なん？」

『もう、知らない。』

渋「はぁ？」

『もう、家入るね！バイバイ！』

渋「ちょっと、待てって…」

ﾊﾞﾀﾝ

『…ﾊｧ…っ…ﾊｧ』

母「えっ！A？」

『ただいま…笑』ｸﾞﾗｯ

母「A！？」

『…大丈夫…ﾊｧ』

母「ソファ座って！」

お母さんにつられてソファで横になった。

走ったせいか、呼吸するのがしんどい。

『…ﾊｧ…ﾊｧ…』

忠義…？

私のどこが悪かった…？

ﾊﾞﾀｯ

・

・

・

大「病気の子と付き合うのしんどいわ」

大「もうすぐ死ぬ子とさ一緒におるのもしんどいねん。」

大「やからさ、別れよ？」

大「俺、Aの事好きちゃうわ…」

…忠義？

…健康だったら別れなくて済んだの？

…ねぇってば！

…忠義っ！

・

・

渋「Aっ！」

『…え？』

目を開けるとあんまり見慣れない天井と

見慣れた顔があった。

『ここどこ？』

母「病院。ソファで横になってたら急にソファから落ちて、意識がないから救急車で運ばれたんよ。」

渋「夢見てたんかわからんけど、うなされてたから声掛けとったら起きた。」

…夢見てたんか

『忠義はっ？？』

渋「…来られへんって。」

…そうやんね。

医者「目覚めましたかっ！！」

医者「Aちゃん、走った？」

『…うん…』

医者「あと、なんかあった？」

『…うん…』

医者「かなり、負担かけてもうたな…」

医者「少しの間入院しよっか？」

母「あの、Aは今…」

医者「お母さん、別の部屋でお話を…」

母「はい、」

・

お母さんが戻ってくるまですばると話してた。

戻ってきたお母さんの顔は曇ってて、

口にした言葉は、

＿長くて3ヶ月＿

話を詳しく聞くと、

私の心臓はもう既に結構弱ってて、

ちょっとした負担でも結構弱るらしい。

今日、走ったりしたことによって、元々弱ってた心臓に負担をかけてしまって、

残り3ヶ月らしい。