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rain, later sunny ページ6








桐山 × × × 中間





・エンディング 7「雨が上がれば」
ぷらいべったー(Twitter)作品「向日葵」
の続編です。




......

side.照史







照史「......起きました?」







ひまわり畑で出会った彼。

そのままふらって倒れてもうたから
俺の部屋のベッドで寝せとると、
夕方くらいになってやっと目が開いた。







照史「......ぁ、ごめんなさい、」







額に手を当てようとすると、
ビクッと怯えて俺から離れる彼。







淳太「......っ、ぉれ、帰ります、っ、


ほんまに、ありがとうございました、っ、」








照史「え、ちょちょちょ、


どこに帰るん?帰る場所、教えてください」






そう言うと、大きな目を泳がせて
また泣きそうな顔をする。


綺麗な茶色の髪が、
窓から差し込む太陽の光に反射した。







照史「......無いんやったらここにおり?


俺、別にそんな変な事せえへんし、
ただ心配なだけやから、おねがいします、」






淳太「......っ、でも、」







照史「......このまま帰してもまたどっかで

倒れてしまいそうな気すんねん、」







きっと彼も帰る場所がなくて困ってたんやと
思う。俺の意見を渋々飲み込んでくれた。








照史「……ごはん、食べませんか?


風邪にええと思って、お粥作ったんです」







淳太「......おかゆ、?」







照史「知らないですか?

柔らかいご飯みたいな料理です、
体調崩した時にええですよ」






水分量の多い瞳で俺を見上げた彼は、
ありがとうございますって小さく笑う。




その場所から動けそうになかったから、
スプーンで取って口に運んであげた。







淳太「……っ、おぃ、しい」






照史「ほんま?よかったです!」






初めて食べるお粥に驚きながらも
ふわりと笑う彼が可愛くて、
まるで女の子みたいや、なんて思う。







照史「……あの、なんて、呼べばいいですか」






淳太「……、淳太って言います」






照史「……じゅんた、くん、」






淳太「……ふふっ、はい、」






照史「俺照史って言います、桐山照史。

良ければあきとって呼んでください」






淳太「……はぃ、っ、あきと、くん、」







あと敬語もやめませんか?って提案すると、
ちょっと緊張しながら、うん、って
返事をしてくれた。






一目惚れやった。
ほんまに、女の子にするみたいな、一目惚れ。







なにか、楽しいことが始まる予感がした。

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なのな(プロフ) - しげりゅせのこの話好きすぎます!この2人はよ付き合えばいいのにはよ付き合えばいいのにって思いながら見てます思いながら見てます!好きです♡ (2023年1月31日 18時) (レス) @page5 id: 46e7d5576d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏空 | 作成日時:2021年7月4日 21時

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